ルノーと契約したケビン・マグヌッセンは、今シーズンのレースシートを確保できなければ、自身のF1キャリアは終わっていただろうと語る。2014年にマクラーレンでF1を戦ったケビン・マグヌッセンだったが、昨年はフェルナンド・アロンソの加入でリザーブドライバーに降格していた。その後、マクラーレンを放出されたケビン・マグヌッセンだったが、パストール・マルドナドのスポンサーであるPDVSAとルノーとの交渉が決裂したことで状況は急展開した。
「2年間離れることになっていたら終わっていただろうね」とケビン・マグヌッセンは自身のF1キャリアについて述べた。「ワールドチャンピオンなら戻ってこれるかもしれないけど、僕のポジションで2年間離れれば、F1キャリアは終わっていたと思う」「運命の分かれ道だった。幸運にもいい方に進んでくれた」ケビン・マグヌッセンは、ルノーでジョリオン・パーマーと並んでレースをする今年が、最大限に生かさなければならない重要な2度目のチャンスだと語る。「多くのドライバーには2度目のチャンスはない。なので、これは大きなチャンスだ」「僕はトップチームでの2度目のチャンス、とても良いチャンスを与えられた」「僕がどれくらい幸せかは言い表せない。クルマに乗り込むのを楽しみにしている」ケビン・マグヌッセンは、ルノーとの契約にサインしたのは発表会の前日だったが、最初の交渉は昨年序盤にスタートし、先月になって加速したと明かした。「彼らがロータスの買収を真剣に検討しだした頃にルノーと何度かコンタクトを取った。でも、そのあとはちょっと静かになった」「そのあと、今年の初めに僕たちは再びコンタクトを取り始めた」「しばらくかかった。長い間待っていた。ちょっと浮き沈みがあったけど、やっと完了した」金曜日にルノー RS16でシート合わせを行うケビン・マグヌッセンは、F1シートを逃した場合の代替案を考えていたと認める。ケビン・マグヌッセンは、昨年の冬にポルシェのLMP1カーとメルセデスのDTMカーをテストしている。「いくつか選択肢があったけど、そのどれもが確実ではなかった」「異なるレースカーを試せたのはいくつかの点で素晴らしいことだった。経験することができなかったことだ」「DTMカーやLMP1カーを試せて嬉しかった。でも、そうだね、僕はF1に戻りたいと思っていた。それが常にゴールだった」