カッレ・ロバンペラは、2026年のスーパーフォーミュラ参戦を休止することが決まった。トヨタは医療機関の評価を受けた結果、「継続は適切ではない」とする判断に至ったと発表した。WRC2度の世界王者であるロバンペラは、今季からトヨタの支援のもとシングルシーターへ転向し、日本のトップフォーミュラに挑戦していた。しかし、身体が負荷に対応しきれない状態が続いており、安全面を最優先に考慮した決断となった。
ロバンペラは自身の声明で、長期間にわたって抱えていた健康問題が今季に入り悪化したことを明かし、「現時点で安全に走り続けることはできない」と説明。まずは回復に専念する意向を示した。「みんなに伝えなければならない難しいニュースがある。今後のレース、そして今季のスーパーフォーミュラへの参戦から身を引くことにした」「ここしばらく医療的な問題を抱えながら取り組んできたが、今年に入ってそれが悪化した。現時点では安全に続けることができない。今はまずそれを治すことが最優先だ」「今年のフィードバックと進歩から、このプロジェクトには大きなポテンシャルがあることは分かっている。サーキットレースでの僕の挑戦が終わったわけではない」「僕の走りを楽しみにしてくれていた人たちには本当に申し訳ない。またできるだけ早くみんなに会えることを楽しみにしている」「モリゾウ、TGR、そしてパートナーの皆に感謝している。これからもより強くなって戻るために努力を続ける。理解と変わらぬ応援に感謝している」また、トヨタ自動車の豊田章男会長(モリゾウ)も声明を発表し、今回の判断が苦渋の決断であったことを明かした。「今回、カッレ・ロバンペラのレース欠場についてご報告いたします。本人の強い希望もあり、フォーミュラカーへのチャレンジを続けてまいりました。実際に走り出せば、そのスピードには確かなものがあり、乗るたびにタイムを縮めていく姿を、私は見てきました」「一方で、その速さに身体が追いつかない状況が続いていたのも事実です。今回、医療機関の診断を受け、これ以上の参戦はカッレ本人にとって良い選択ではないと判断しました」「モリゾウとして悩みましたが、『走らせる責任』と『守る責任』の両方を考えたとき、今年のスーパーフォーミュラの参戦を休止させる決断をいたしました」「関係者の皆さま、そして応援してくださっている皆さまには、ご期待に沿えない結果となり、大変申し訳なく思っております」「ただ、彼の挑戦がここで終わるわけではありません。クルマを愛し、速くなりたいという気持ちは、これからも変わらないはずです。」「モリゾウはこれからも、一人のドライバーとして、そして一人の仲間として、彼に寄り添い、支え続けていきます。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします」ロバンペラは今季、フォーミュラ・リージョナル・オセアニアなどで準備を進めており、シングルシーター転向は大きな注目を集めていた。しかし今回の判断により、その挑戦は一時中断となる。一方で本人とトヨタ双方が強調している通り、このプロジェクトが完全に終わったわけではない。回復後の復帰と、再びサーキットに戻る可能性は残されている。
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