カッレ・ロバンペラがラリーからシングルシーターへと活動の幅を広げる動きは、鈴鹿でのスーパーフォーミュラテスト中に発生した「めまい」のエピソードによって脅かされるものではないと、フィンランド紙『Ilta Sanomat』が伝えている。ロバンペラのマネージャーを務めるティモ・ヨウキは、診断結果が良性発作性頭位めまい症であったことを明かし、今回の鈴鹿での走行については「ほぼ確実に終了した」と説明した一方で、25歳のロバンペラは日常生活において制限を受ける状況ではないと強調した。
「これはストレスや疲労が重なった結果である可能性があり、ほとんどどんな状況でも起こり得るものだ」とヨウキは語る。「彼は検査と専門医の診察の両方を受けている。もちろん、こうした症状が少しでも疑われる状況でサーキットに出ることはできない」ヨウキによれば、ロバンペラは「適切な治療」を受けており、長期離脱になるとは考えていないという。「こういった症状は、休養を取れば比較的早く治まるのが一般的だ」と述べ、1月に予定されているフォーミュラ・リージョナル・オセアニアでのシングルシーターデビューについても、「実際のところ、大きな影響はないはずだ」と付け加えた。F1ドライバーのサポート経験もあるスポーツドクター、ハッリ・ハッカライネンもこの見解に同意している。「もし良性発作性頭位めまい症であれば、治療方法はいくつも存在する」と、同医師はフィンランド紙に語った。「彼は若く健康で、通常よりも恵まれた治療環境にいる。この情報から判断すれば、長く戦線を離れることはないだろう」一方でロバンペラは、3日間にわたって行われたルーキーテストの大半に参加できなかったことも事実であり、ヨウキはこれについて「非常に重要な機会だった」と認めつつも、その影響については「評価が難しい」と述べている。また同じ鈴鹿では、トヨタ支援を受けるKONDO Racingでのトランジションテストに臨んでいたジャック・ドゥーハンにも問題が発生した。オーストラリア人ドライバーのドゥーハンは、同一コーナーでこれまでに2度のクラッシュを喫している。
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