ジャック・ドゥーハンがアルピーヌとの関係を完全に終え、キャリアの軸足を日本とトヨタに大きく移し始めている。2025年のF1シーズンでアルピーヌのルーキーとして6戦に出走したものの、フラビオ・ブリアトーレの電撃決定によりフランコ・コラピントに交代。その後はリザーブを務めていたが、フィンランド紙 Ilta Sanomat によると、この役割も終了したという。
オーストラリア出身の22歳は今週、日本で姿を見せており、鈴鹿で開催されるスーパーフォーミュラのポストシーズンテスト3日間すべてに参加する。スーパーフォーミュラは月曜、「ジャック・ドゥーハンは12月10〜12日の鈴鹿テストに参加する」と声明を出している。報道によれば、これは単なるオフシーズンの走行ではない。トヨタが2026年のスーパーフォーミュラ参戦を支援するとされ、ドゥーハンはメーカーのシングルシーター育成エコシステムの中心に位置付けられるという。トヨタ支援はハースF1にも直結トヨタの影響力はスーパーフォーミュラだけでなく、提携を深めるハースF1チームにも直接及んでいる。両者の新たなタイトルスポンサーシップと技術協力関係により、ドゥーハンは2026年に向けたハースのリザーブドライバー候補として交渉中と報じられている。“第二のロバンペラ路線”として日本で再始動ラリー界のスター、カッレ・ロバンペラがトヨタ支援のもとスーパーフォーミュラのフルプログラムに挑むのと同じように、ドゥーハンも今週の鈴鹿テストで午前・午後すべての走行を担当。日本を拠点にキャリアを立て直し、世界的に拡大するトヨタのモータースポーツネットワークとの結びつきを強める狙いだ。この動きにより、2026年に向けたドゥーハンの進路は大きく変わりつつある。F1復帰の扉をトヨタ経由で再び開こうとする、明確なキャリア再構築のフェーズに入ったと言える。