ジャック・ドゥーハンは、2024年F1第9戦カナダGP初日のフリー走行1回目を担当したが、ウェットコンディションという制約のなかで満足に走行することができなかった。現在のレギュレーションでは、各F1チームは、ルーキー(グランプリ2戦以下の経験を持つドライバー)を、各シーズン2回のFP1セッションで走らせることが義務付けられている。
アルピーヌF1チームは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットをその機会に選び、エステバン・オコンに代えて来季のシート獲得が噂されるリザーブドライバーのジャック・ドゥーハンをクルマに乗せることを決定。しかし、セッション直前の雨でコースはウェットコンディションとなり、限られたウェットタイヤをセーブするために、インスタレーションラップとソフトでコースに出たわずか3周に留まり、タイムを記録することはできなかった。「天候の影響で走行時間が限られていたため、僕にとっては最もエキサイティングなFP1セッションではなかった」とジャック・ドゥーハンはコメント。「週末の残りの日程も天候が不安定な予報が出ており、雨が続いた場合に備えてタイヤをセーブし、予備のセットをいくつか残しておくことが重要だった」「ウェットタイヤを装着してインストレーションラップを行い、マシンの状態が問題ないことを確認することができた。そして、終盤にトラックが乾き始めたところで、ソフトタイヤでアウトラップを行い、プラクティススタートの練習をした。したがって、それでもいくつかの有益なデータを収集することができた」「結局のところ、天候は僕たちにはコントロールできないけど、与えられた状況の中で最大限に活用することができた」