審議対象となっていたF1イタリアGPの予選結果だが、Q3で不必要に低速で走行を行ったとして、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、カルロス・サインツ(マクラーレン)、ランス・ストロール(レーシングポイント)の3名に戒告処分が下され、順位に変動はなかった。F1イタリアGPでは、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得したが、ルクレールを含めたQ3ドライバーの“バリア戦略”が審議対象となっている。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)はシケインでランオフエリアを横切り、集団に混ざることを目指したが、2番手にいたランス・ストロール(レーシングポイント)は抜かれないようにスローダウン。後続のマシンも全員がスピードを落とした。だが、そうこうしているうちにセッション時間は刻々と経過。最終的に前に移動したカルロス・サインツだけが、時間内にラインを通過して2回目のアタックを実施した。セッション終了後、FIA(国際自動車連盟)はこの最後のラップについて調査中であることを発表。スチュワードは、集団の先頭を走っていたニコ・ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツ、ランス・ストロールがアウトラップで不必要に低速で走行して渋滞を発生させたとして戒告処分を科した。結果、予選結果に変動はなく、シャルル・ルクレールのポールポジションが確定した。ニコ・ヒュルケンベルグは故意にシケインをカットしたとして審議されたが、ペナルティは科せられなかった。スチュワードは「このような状況への解決策をすみやかにとることをFIAに強く勧告する」と声明で述べた。
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