レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーがF1エミリア・ロマーニャGPで見事9位入賞を果たし、チームに貴重な2ポイントをもたらした。スタート直後に順位を落としながらも、巧みなタイヤマネジメントと安定したレース運びで順位を回復し、ルーキーとは思えない走りを披露した。「ここイモラでの週末はとても良かったし、自分のパフォーマンスにも満足している」とハジャーは語った。
「レース序盤のスタートで2つ順位を落としてしまったのは痛かったが、改善すべきポイントとして受け止めている。全体としてペースは良かったし、タイヤマネジメントについてはチームと一緒に素晴らしい仕事ができたと思う」中盤には7位まで浮上し、上位フィニッシュが視野に入っていたが、終盤のセーフティカー導入により状況が一変した。「レースのある時点では7番手を走っていて、これは持ち帰れるかもしれないと思っていた。でも、セーフティカーが出たのは残念だった。何か他の選択肢があったかどうか、チームと一緒に見直していくつもりだ」と語りつつ、「ポイントが取れたのはうれしいし、チームの仕事に誇りを感じている」と締めくくった。また、次戦モナコに向けては「ルーキーとしてモナコで走るのは印象的で、間違いなく難しい挑戦になる。でも、初めてF1マシンであの街を走れるのが本当に楽しみ」と期待を語った。メキース代表「DRSトレインに阻まれたが、確かな進歩」レーシングブルズのチーム代表ローラン・メキースも、ハジャーの成長を高く評価するとともに、チームとしての前進を実感している。「ヨーロッパに戻ってのレース、しかもファエンツァに近い我々の“ホーム”で戦えるというのは、チームにとって特別な意味を持つ週末だった。両拠点のスタッフが協力して開発したアップグレードを実戦で試すことができ、実際にその成果がパフォーマンスに表れたのは非常に心強い」「アイザックにとってはF1でのイモラ初挑戦だったが、非常に成熟した走りを見せてくれた。予選・決勝を通して安定しており、特に決勝ではほぼ理想的なワンストップ戦略を成立させた」一方で、戦略上の判断が難しかった場面についても触れた。「1回目のセーフティカーは我々にとって有利に働いたが、2回目では非常に悩ましい選択を迫られた。新品タイヤへの交換も視野に入れたが、結果としてステイアウトを選択。しかし、その後はサインツやラッセルの後方でDRSトレインに巻き込まれ、持ち前のペースを発揮しきるのが難しくなってしまった。それでも9位フィニッシュと2ポイント獲得は、我々の進化を裏付ける結果だ」「モナコはまったく異なるタイプのコースだが、今回のイモラで得た教訓――特に予選に向けたセットアップとドライバーの集中力――は必ず活きてくる。我々は一歩ずつ、確実に前進している」
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