トニー・カナーンは、12回目の挑戦となったインディ500でついに勝利のミルクを口にした。レースは序盤から激しいポジション争いとなった。レースはハイペースで展開し、200周のレースは14人ものドライバーたちが代わるがわるトップを走行。最後の最後まで、だれが優勝するか分からない息詰まる戦いとなった。
ゴール目前の194周目。ターン2でコンクリートの壁にヒットするマシンがあり、イエローフラッグが振られた。これでレース終了となる可能性もあったが、コースの清掃が大急ぎで行われ、残り4周でリスタートが切られました。リスタートで、トニー・カナーンが首位に浮上。その直後、今度はターン1で前年度ウイナーのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)がアクシデントを起こし、レースはフルコースコーションのままゴール。トニー・カナーンが12回目の挑戦でインディ500初優勝を記録した。トニー・カナーンは「信じられない...」と言葉を詰まられた。「最後のラップは、人生で最も長かった。今日はほんのわずかな運を得ることができた。それはファンのみんなのおかげだ。クールダウンラップでスタンドを見ていたけど、信じられないくらいだった」「言葉にならない。僕は優勝し、今この醜い顔をトロフィにつけている。僕たちは勝てないことで知られていたけど、これからは勝ったことで知られる。全てがとてもスムーズだった。ジミ(・バッサー、ストラテジスト)は落ち着いていた。僕も落ち着いていた。でも、僕はここで11回走っているし、まったく同じだった。なので、残り6周でイエローが出た時、リードしていなかった僕は『これがその日かもしれない。今日がその日かもしれない』と言ったんだ」「僕は何度もライアン(ハンターレイ)のポジションにいた。イエローになる可能性があったので、リスタートで前に出なければならないことはわかっていた。ここで何度も起こっていたことだからね。そして、僕はそれを成し遂げた。なんて、おかしな人生だろう。イエローは僕の親友だったね」2013 Indy 500 Race Highlights


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