ペンスキー・コーポレーション社長のバド・デンカーは、インディカーがF1オーナーのリバティ・メディアによる買収提案の対象になるという最近の噂を強く否定した。2017年にバーニー・エクレストンがF1の手綱を渡して以来、リバティ・メディアにとって米国市場の制覇は明確な目標の1つだった。
現在F1カレンダーには米国でのレースが3つあり、Netflixのドキュメンタリー番組「Drive to Survive」が米国の視聴者の関心を大きく高めたことに感謝しており、リバティ・メディアはすでにこの目標を達成したと言うことができるだろう。しかし、最近F1の噂が流れたところでは、リバティ・メディアはさらに一歩進んでインディカーを投資対象に加え、オープンホイールのシングルシーターシリーズを「モータースポーツの最高峰」のための米国ベースのフィーダークラスにすることでF1との連携をより密にしようとしていることが明らかになった。F1アナリストのピーター・ウィンザーは、自身のYouTubeチャンネルで最近公開したビデオで、この噂にさらなる重みを与えた。「リバティが現在検討していることの1つは(これはかなり良いアイデアだが)、インディカーを買収して、事実上F1のためのアメリカのフィーダーシリーズにすることだ」とウィンザーは語った。「彼らがどうやってそれを行うのか、私にはわからないが…オーバルのいくつかを廃止して、さらにロードコース的にするのもいいかもしれない。カーボンブレーキにしろ、何にしろ、もう少しF1的なクルマにするかもしれない」「たぶんそれがザク(ブラウン/マクラーレン・レーシング CEO)がそこにいる理由かもしれない」「それは完全にばかげた考えではない」「F1には入れない優れた才能のあるドライバーを多く配置し、アメリカのシリーズに参加させることができる場所になるし、それは実際には非常にクールなアイデアだと思う」「それをすることは私にとって理にかなっている」しかし、ペンスキー社社長のデンカーはそのような主張を断固として否定し、インディカーは売り物ではないことを明らかにした。「そのどれにも真実はない」とデンカーは RACER に語った。「議論はしていないし、率直に言って、我々はそれを売ることはない。インディ500のスチュワードであることと、インディカー・シリーズのスチュワードであることは密接に関係している」「我々はこのシリーズを買い、2020年にスピードウェイを買った。我々がその両方を所有する限り、それらは一緒に残る」RACERのレポートでは、F1とリバティ・メディアの両陣営の情報筋が、この噂はあくまで「完全に間違っている」と述べていることにも触れている。
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