2020年のインディカーが6月6日(土)にテキサス・モータースピードウェイで開幕。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が優勝した。佐藤琢磨は予選でのクラッシュでマシンを破損させたことで出走することができなかった。3月にフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕する予定だったインディカー・シリーズは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れていた。
だが、6月6日(土)、テキサス州のハイバンクを持つオーバルでの無観客レースでいよいよ開幕することになった。プラクティス、予選、レースが1日に凝縮されたワンデー開催となる。予選では佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とサンティノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)、リヌス・ヴェーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がクラッシュ。他の2台はスペアカーで出走することができなかったが、佐藤琢磨は出走することができなかった。スタート直前にもライアン・ハンターレイとアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)のEUCにトラブルが発生。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)もエンジンがかからないというホンダ勢に問題が発生。ハンターレイとロッシは隊列の最後尾でスタトできたが、グリッド上での作業時間を超えたとしてドライブスルーペナルティ、レイホールは1周遅れで復帰という問題含みのスタートとなった。今年からインディカーはコックピット保護デバイスであるエアロスクリーンを導入。また、コース外側は黒い“NASCARレーン”があり、佐藤琢磨のクラッシュもあってかドライバーはそこを避け、序盤は様子見の展開。だが、33周目に予選2番手のスコット・ディクソンが、ポールスタートのジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)をオーバーテイクしてチップに浮上。ニューガーデンはその周でピットに入る。39周目にはリヌス・ヴェーケイがウォールにヒットし、アレックス・パロウ(デイル・コイン・ウィズ・チームゴウ)を巻き込んでリタイア。イエローコーションとなった。78周目にはデブリを回避するために再びイエローコーション。ウィル・パワー(ペンスキー)がタイヤが装着されていないまま発進しようとして大きくポジションダウンする。91周目、ピットストップで2ポジションダウンしていたスコット・ディクソンがコース上でトップに返り咲く。残り10周で優勝争いを展開していたフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)がクラッシュして無念のリタイア。最終ラップにはチャーリー・インボールがクラッシュしてレースは幕を閉じた。スコット・ディクソンは、トップチェッカーを受けて通算47勝目。ビクトリーレーンにはメカニックは入れず、ハグもできず、マシンを降りたディクソンはすぐにマスクを装着してインタビューを受けるという見慣れない光景となった。2位にはシモン・パジェノー、3位にはジェセフ・ニューガンとペンスキー勢が続いた。2020年 インディカー 開幕戦 結果 No.ドライバーチーム 19スコット・ディクソンチップ・ガナッシH222シモン・パジェノーチーム・ペンスキーC31ジェセフ・ニューガーデンチーム・ペンスキーC426ザック・ビーチアンドレッティ・オートスポーツH520エド・カーペンターエド・カーペンター・レーシングC659コナー・デイリーカーリンC788コルトン・ハータアンドレッティ・ハーディング・スタインブレナーH828ライアン・ハンターレイアンドレッティ・オートスポーツH97オリバー・アスキューアロー・マクラーレンSPC1014トニー・カナーンA.J.フォイト・レーシングC114チャーリー・キンボールA.J.フォイト・レーシングC125パトリシオ・オワードアロー・マクラーレンSPC1312ウィル・パワーチーム・ペンスキーC1498マリオ・アンドレッティアンドレッティ・ハータH1527アレクサンダー・ロッシアンドレッティ・オートスポーツH1660ジャック・ハーベイマイヤー・シャンク・レーシングH1715グラハム・レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH1829ジェームス・ヒンチクリフアンドレッティ・オートスポーツH198マーカス・エリクソンチップ・ガナッシH2010フェリックス・ローゼンクヴィストチップ・ガナッシH2118サンティド・フェルッチデイル・コイン・レーシングH2221リヌス・ヴェーケイエド・カーペンター・レーシングC2355アレックス・パロウデイル・コイン・ウィズ・チームゴウH2430佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガンH