米国・IMSAシリーズ第6戦がワトキンズ・グレン・インターナショナルで6時間耐久レースとして行われ、シリーズに参戦している2台のLEXUS RC F GT3が5位、6位でフィニッシュ。これまでの最高位を更新し、初のトップ5フィニッシュを果たした。7月2日(日)、米国ニューヨーク州ワトキンズ・グレンのワトキンズ・グレン・インターナショナルで、米国IMSA WeatherTech SportsCar Championshipシリーズ第6戦が6時間の耐久レースとして行われた。
このIMSAシリーズのGTDクラスには、今季より新型の「LEXUS RC F GT3」が3GT Racingからフル参戦している。開幕のデイトナ24時間、第2戦セブリング12時間のあと、3戦のスプリントレースを経ての久しぶりの耐久レースに、14号車はセージ・カラムとスコット・プルエットのレギュラー2名、15号車はレギュラーのジャック・ホークスワースとロバート・アロンにオースティン・シンドリックを加えた3名で参戦した。1日(土)に行われた予選は、ほぼドライながら僅かに濡れた箇所が残る路面状況で実施。15号車はホークスワースがアタック。終盤濡れた部分に足を取られてスピンを喫しながらも、クラス3番手につけた。一方、14号車はカラムがアタックしクラス9番手タイムをマークしたが、その直後にスピンを喫し、コース脇の壁にクラッシュ。ドライバーは無事だったが、車両前部に大きなダメージを負った。2日(日)午前10時10分に6時間レースがスタート。15号車は3番手、14号車は車両の修復を間に合わせたが予選赤旗の原因を作ったペナルティを受け、最後尾17番手からスタートを切った。14号車のカラムは序盤から目覚ましいペースでポジションアップ、1周目を13位で戻ってくると、4周目にはトップ10へ浮上した。3~40分を経過したあたりから最初のピット作業が開始されたが、15号車は最後までピットインを引っ張り、26周目に首位に浮上し、最初のピットイン。3位でコースに復帰。逆に、早めのピット作戦を採った14号車は、全車が最初のピットを終えた時点で5位までポジションを上げた。後半戦、14号車が6位、15号車が8位で最後の1時間に。15号車を駆るホークスワースはクラスのファステストラップを更新する速さで追い上げた。残り40分を切ったところでこの日5回目のフルコースイエローとなり、各車一斉に最後のピットへ。14号車が5位、15号車が7位でコースに復帰し、トップとのマージンが無くなった状態で再スタート。各クラス、激しい終盤のバトルが繰り広げられる中、勢いに乗るホークスワースの15号車は14号車もかわし、5位でチェッカー。IMSA参戦6戦目にして初のトップ5フィニッシュを果たした。14号車も今季3度目の6位で続き、LEXUS RC F GT3は6時間の耐久レースを、5位、6位という好位置での2台完走となった。次戦第7戦はわずか1週間後の7月7日(金)から9日(日)にかけて、カナダ・オンタリオ州ボウマンズヴィルのカナディアン・タイヤ・モスポート・パークで2時間40分のセミ耐久レースとして行われる。スコット・プルエット (LEXUS RC F GT3 14号車)昨日のクラッシュの後、チームは素晴らしい仕事で車両を修復してくれました。我々も良いペースでレースを戦えたと思いますし、LEXUS RC F GT3はとても速かったです。我々は着実に進歩を続けています。今日のようなペナルティはレースをしていればありますが、納得のいく結果ではありません。それを除けば、15号車がトップ5フィニッシュを果たしたことは嬉しいですし、チームにとっても良いことです。この調子で更なる努力を続けて行けば、次は表彰台を狙えるでしょうし、勝利を争えるようになるはずです。セージ・カラム (LEXUS RC F GT3 14号車)我々の14号車、そして15号車にとっても素晴らしい一日になりました。5位というのはチームにとっての最高位フィニッシュですし、2台がトップ6フィニッシュ出来ました。我々の14号車にとっては3度目の6位です。もう少し上のポジションでフィニッシュ出来たかも知れませんが、チームは良くやってくれました。序盤は戦略が当たって一時首位に立つことも出来ましたが、その後不運なペナルティに見舞われてしまいました。再び追い上げましたが、上位に復帰するにはちょっと遅すぎました。それだけに6位という結果には満足していますし、次戦以降は必ず更に上位を狙えると胸が高まっています。LEXUS RC F GT3は周回を重ねる毎に速くなっており、次戦モスポートが楽しみです。私のお気に入りのコースであり、今年モスポートでレースが出来るというので本当に楽しみにしています。ジャック・ホークスワース(LEXUS RC F GT3 15号車)ペナルティから上手く浮上することが出来ました。何度かはトップにも立てましたし、レースのファステストラップもマークするなど、一日を通してLEXUS RC F GT3と共にレースを楽しめました。最後の2スティントはまるで予選セッションのように可能な限り攻めました。我々のLEXUS RC F GT3は絶好調で、自由自在にドライブ出来ました。チームのピット作業も素晴らしかったです。レース中盤、不運なペナルティなどもありましたが、そこからトップ5まで復帰出来ました。満足しています。ロバート・アロン(LEXUS RC F GT3 15号車)良い結果だとは思いますが、ちょっとがっかりしています。我々は今日、間違いなく表彰台を狙える速さがありましたが、幾つかの不運により果たせませんでした。気を取り直して次戦カナダで再挑戦します。
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