ニコ・ヒュルケンベルグが、議論を呼んでいる2026年F1レギュレーションを擁護し、批判的な声に対して「嫌なら見なくていい」と言い切った。2026年F1シーズンから導入された新レギュレーションは、電動化とエネルギーマネジメントを重視した内容となっているが、ドライバーやファンからは「リフト&コーストが多すぎる」「レースが不自然だ」といった批判も噴出している。
マイアミGPではFIAが安全性や予選運用に関する調整を実施し、2027年には内燃機関比率を高める方向でさらなる修正も予定されている。それでもアウディのニコ・ヒュルケンベルグは、新時代のF1を前向きに捉えている。「時代に合わせる必要がある」ヒュルケンベルグは『The Drive』に対し、F1が常に技術革新の最前線に立ってきたカテゴリーだと強調した。「正直に言えば、F1は昔からそういうものだったと思う」「F1はテクノロジーをリードする存在だし、時代に合わせていかなければならない。5年前や10年前の自動車業界を見ても、今とは全然違う。時代は変わったんだ」2026年型マシンに対しては、マックス・フェルスタッペンをはじめ複数のドライバーが懐疑的な姿勢を見せている。しかしヒュルケンベルグは、ここまでのレース内容について一定の評価を与えた。「2026年の最初の3レースを見れば、十分に面白かったと思う」「見応えがあったし、コース上でのアクションもたくさんあった。嫌なら見なくてもいい」“V10回帰論”にも現実的な見方FIA会長モハメド・ビン・スライエムは2031年のV8エンジン復活案に言及しており、パドック内では“自然吸気エンジン回帰論”も再燃している。ヒュルケンベルグ自身もV10やV12サウンドへの憧れは認めつつ、F1がサステナビリティを重視する方向へ進んだのは自然な流れだと説明した。「昔ながらの自然吸気V10やV12のサウンドを愛する純粋主義者がいるのは理解できる。僕自身もそういう部分は好きだ」「でも現実はそう簡単じゃない。数年前はサステナビリティが大きなテーマだったし、F1やルールメーカーも時代に合わせる方向へ進む必要があった」「もしF1が現代的で、正当性のあるビジネスやエンターテインメントであり続けたいなら、その道を進まなければならない」アウディは電動化を重視する2026年F1レギュレーションに魅力を感じて参戦を決めたメーカーのひとつとされており、ヒュルケンベルグの発言は、そうしたブランド戦略とも重なる内容となった。