ニコ・ヒュルケンベルグは、2021年の“最良の選択肢”だと語るが、シートを獲得できる可能性は低いと認めている。昨年末でルノーのF1シートを失ったニコ・ヒュルケンベルグだが、今年はシルバーストンの2連戦とニュルブルクリンクで開催されたF1アイフェルGPで、それぞれセルジオ・ペレスとランス・ストロールの代役を急遽務め、7位と8位でフィニッシュする活躍をみせた。
これにより、ニコ・ヒュルケンベルグには“スーパーサブ”もしくは“消防士(火消し役)”との新たな称号が与えられたが、ヒュルケンベルグはそう呼ばれることに満足してると語る。「マシンに飛び乗って、すぐにパフォーマンスを発揮できるドライバーはそれほど多くないと思う」とニコ・ヒュルケンベルグは Bild am Sonntag に語る。「でも、僕が目指しいてるのは消防士になることではない。最初の代役出走の後、僕にずっと代理ドライバーとして働いてほしいというチームがいた。でも、レギュラーのコックピットが僕の優先事項だ」ニコ・ヒュルケンベルグにとってその“最良の選択肢”はレッドブル・ホンダのシートだ。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アレクサンダー・アルボン以外でマックス・フェルスタッペンの0.3秒以内に近づけるドライバーはセルジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグだけだと語っている。ニコ・ヒュルケンベルグはその要件を満たすことができると自信をみせている。調子がよければ、僕はマックスとコンマ3秒以内には接近できる」とニコ・ヒュルケンベルグは語る。「マックスはスピードという点ではキラーだし、彼のチームメートを務めるのは困難な仕事だ。でも、彼との比べて自分がどういう位置にいるかを理解できれば面白いだろうね」