ルノーF1チームのニコ・ヒュルケンベルグで、予選中に異なる仕様のフロントウイングを装着してパルクフェルメルールを破ったことで失格となり、F1スペインGPの決勝をピットレーンからスタートすることになった。ニコ・ヒュルケンベルグは、F1スペインGPの予選Q1でミスをしてターン4でバリアに接触。自走でピットに戻ったが、フロントウイングが破損していた。
ルノーは交換用のフロントウイングを装着してニコ・ヒュルケンベルグは走行を再開したが、Q1を突破することができず16番手で予選を終えていた。当初、ニコ・ヒュルケンベルグは同じ仕様のフロントウイングに交換されたと述べていた。「フロントウイングを変更したけど同じ仕様だった。クルマ全体が石まみれになっていたし、多くのこまごまとしたものがなくなっていた」だが、日曜日の午前中にFIAの技術代表を務めるジョー・バウアーが発行したリリースによると、ニコ・ヒュルケンベルグは異なるフロントウイングを装着したとして調査中だと記されていた。午後になって、ニコ・ヒュルケンベルグはレギュレーションに違反したとして予選失格となり、ピットレーンからスタートすることが決定した。「スチュワードはテクリニカルデリゲートからの証拠を見直し、チームのスポーティングディレクターから説明を受けた」とスチュワードは声明で述べた。「スポーティングディレクターは、チームの意見としてはフロントウイングのメインプレートを“類似”したものに交換したと述べていた。しかし、「スポーティングディレクターは、チームの意見として、フロントウイングのメインプレートは交換したものと“同じ”だと述べていた。だが、チームはそのフロントウイングが予選で使用していたものとは異なる仕様のものだというFIAテクニカルデリゲートの見解を受け入れた」「したがって、スチュワードは競技者がピットレーンからスタートする必要があると判断した」ピットレーンスタートが確定してグリッドポジションが関係なくなったことで、ルノーはニコ・ヒュルケンベルグのマシンに完全に新しいパワーユニットを搭載することを選択。交換でエンジン、ターボチャージャー、MGU-Hが4基目、MGU-Kとコントロールエレクトロニクスが3基目となった。