HRTは、今年KERSを搭載することは可能性は低いことを明らかにした。HRTはウィリアムズからKERSの供給を受ける契約を結んでおり、実際F112はKERSを搭載できるように設計されている。しかし、チーム代表のルイス・ペレス・サラは、今は予選107%ルールを不自由なく突破できるようにすることの方が先決だと述べた。
「まだ我々は今のマシンを理解していかなければならない」とルイス・ペレス・サラは El Confidencial に述べた。実際に、HRTは開幕戦F1オーストラリアGPをほぼぶっつけ本番で迎え、予選を通過することができなかった。「KERSは搭載するように設計されているが、短期的に(使用すること)はない。今年のレースで使うことはないだろう」「その点ではパーフェクトではない。今は急いでマシンを組み立てただけだ。我々にとって、バーレーン後のムジェロでのプライベートテストが非常に重要になるだろう」元チーム代表のコリン・コレスがチーム離脱を受けてHRTの再建を行っているルイス・ペレス・サラは、HRTの新拠点であるラ・カハ・マヒカ(魔法の箱)で語った。「バーレーン後、我々はここにマシンを持ってくる。スペインGPからはより効率的に機能していくだろう」「中国とバーレーンではマシンとチームを改善するつもりだが、それは1年間続く時間のかかるプロセスだ」「私がここ(マドリード)に座っているが、バレンシア、ドイツ、イギリスにもスタッフがいる...マシンは中国へ飛んでいるし、我々はパフォーマンスだけでなく、信頼性の問題にも取り組んでいく必要がある」HRTにとっては厳しい状況だが、ルイス・ペレス・サラは、チームが2010年のデビューよりも後退しているいう“パドックの認識”を認めている。「実際、我々にとっての初年度だ」とルイス・ペレス・サラは主張する。だが、かつてバックマーカーに批判的だったバーニー・エクレストンが“静かになった”とルイス・ペレス・サラは明かした。「我々に何も問題は起きていないので、彼は落ち着いていると思う」また、多くのライバルチームは2013年の新コンコルド協定にサインしており、 HRTにとってはトラック外でも忙しい時間となっている。「他より進んでいるチームがいる。我々はまだ交渉を始めたばかりだ」ルイス・ペレス・サラは、現在のHRTの明白なゴールは「チームが協力し、信頼性のあるマシンを作り、小さなチームでも開発ができ、ポールから105%程度の位置にいること」だと述べた。
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