F111でのテストを実施することができなかったヒスパニア・レーシングだが、オーナーのホセ・ラモン・カラバンテは、2週間以内に迫った2011年シーズンの開幕戦を逃す危険はないと主張している。「我々がオーストラリアに行き、レースをするのは間違いない」とホセ・ラモン・カラバンテは El Pais にコメント。
F111は、先週末のバルセロナのピットレーンでようやく発表されたが、パーツが税関を抜けることができずテストを行うことができなかった。ホセ・ラモン・カラバンテは、2年目のF1シーズンにむけてのヒスパニア・レーシングの準備は理想的ではなかったと認める。「開幕戦はフィニッシュできないかもしれないが、マシンは昨年スタートした他の2チームと戦い、打ち負かすという明白な目標をもってここから開発されていく」とホセ・ラモン・カラバンテは、チーム・ロータスとヴァージンに言及。ヒスパニア・レーシングはF111が完全な新車だと述べているが、専門家は2010年にダラーラが設計したF110との著しい類似点を指摘している。「我々は昨年のシャシーに頼っている」とチーフエンジニアのアントニオ・クケレラは認める。「だが、マシンの95%は新しい」「我々には最新仕様のコスワースエンジンがあるし、シャシーはウィリアムズが我々に供給する新しいギアボックスとハイドロリックに適応させてる」「彼ら(ウィリアムズ)とのコラボレーションは、3年間の技術的な進歩を可能にしてくれる。マシンが去年よりも非常に良いことは明らかだ」El Pais は、ヒスパニア・レーシングの2011年の予算は4500万ユーロ(約51億5125万円)だとし、さらにまだサインされていない潜在的なスポンサーがいると報じた。「我々はいくつかのスポンサーと交渉している」とホセ・ラモン・カラバンテは述べた。関連:ヒスパニア・レーシング、F111を披露