ヒスパニア・レーシングでエンジニアを務めるアントニオ・クケレラは、2011年からF1に復活するKERSを「能率的ではない」と考えている。ヒスパニア・レーシングは、2011年シーズンの開幕時にはKERSを搭載しないとみられている。以前BMWでF1エンジニアを務めていたアントニオ・クケレラは、バレンシア工科大学の講演でKERSシステムを「能率的ではない」と非難した。
「市販車をより多く販売するためのファッショナブルなグルーンテクノロジーだ」とアントニオ・クケレラは述べた。「能率的でないが、多数のメーカーはそれによって彼らのクルマが売れることを望んでいる」「多くのメーカーは、マーケティング部門のツールとしてKERSがF1への投資を正当化してくれることを望んでいる」一方アントニオ・クケレラは、ヒスパニア・レーシングが2010年に下位チームに沈んだのはドライバーが経験不足だったからだというチーム代表コリン・コレスの主張について次のように述べた。「トゥルーリのようなドライバーがいるチームと比較すれば不利であったのは事実だが、クルマが遅かったというのも事実だ」とアントニオ・クケレラは認めた。