2026年シーズンのアストンマーティンとホンダの苦戦に対し、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーが厳しい言葉を投げかけた。シュタイナーは、現在のアストンマーティンのパフォーマンスは「F1の基準に達していない」と断じ、さらにホンダのパワーユニットについても「このままならF2へ行くべきだ」と痛烈に批判している。
今季のアストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイ加入やフェルナンド・アロンソの存在によって上位争いが期待されていた。しかし実際には、AMR26の競争力不足や信頼性問題に苦しみ、グリッド最後尾に沈むレースも少なくない状況となっている。「キャデラックを良く見せている」と酷評シュタイナーは『The Red Flags Podcast』に出演し、アストンマーティンの現状について次のように語った。「アストンマーティンはキャデラックを良く見せてしまっている。キャデラックはレース終了時に3周遅れだったが、それでもだ」「今のアストンマーティンがやっていることは、僕の意見では受け入れられない。もはやF1の基準ではない。圧倒的最下位で、しかも完走すらできないこともある」「ローレンス・ストロールも今起きていることを誇りに思ってはいないだろう。しかし最終的な責任は彼にある。チームオーナーなのだから」今季のアストンマーティンは、モナコGPでアロンソが初ポイントを獲得したものの、依然としてコンストラクターズ争いの下位に低迷している。「ホンダはF2へ行くべき」と過激発言さらにシュタイナーは、2026年からアストンマーティンへワークス供給を行っているホンダについても厳しい見方を示した。F1のCEOであるステファノ・ドメニカリが介入できるかと問われると、シュタイナーは次のように答えた。「ステファノには権限がない。誰が参戦すべきか、どのような成績を残すべきかを決めることはできない」「残念ながらF1には降格制度がない。多くのスポーツでは結果を出せなければ降格するものだ」そのうえで、現在導入が議論されているADUO(性能均衡措置)にも言及した。「ローレンス・ストロールは努力していないわけではない。彼ほど自分の資金をF1につぎ込んでいる人物は多くない」「だが彼らにはADUO以上のものが必要だ」「ホンダはたくさんのADUO支援を受けることになるだろう。あまりにも悪いからだ。それは確実に助けになる」「もしホンダを今の状態のままにしておくなら、F2へ行くべきだ」もっとも、これはあくまでシュタイナーらしい挑発的な表現であり、実際にホンダのF1参戦継続が危ぶまれているわけではない。アストンマーティンは反攻に向け大型アップデート準備一方、アストンマーティン陣営は現状を重く受け止めている。バルセロナ・カタルーニャGP後には、チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックがファンへ謝罪した。「サーキットへの行き帰りで、たくさんの緑色のシャツを着たファンを見た。本当に素晴らしかった」「しかし僕たちは彼らに喜びを与えることができなかった」「高額なチケットを購入してヒーローたちを見に来てくれたファンに対して、まずは申し訳ない気持ちだ。期待に応えるパフォーマンスを見せることができなかった」チームは現在、夏以降の反攻に向けて大規模アップデートを準備中とされており、ベルギーGPでの投入が有力視されている。ホンダもパワーユニット改良を進めているとみられるが、シュタイナーの辛辣な評価を覆すためには、結果による証明が必要になりそうだ。今回の発言は過激ではあるものの、アストンマーティンとホンダが2026年最大の失望勢力のひとつと見なされている現状を象徴している。ニューウェイ、アロンソ、ホンダという強力な布陣を揃えながら結果につながっていないだけに、今後数戦での巻き返しがチーム全体にとって重要な意味を持つことになる。