ホンダF1のニック・フライは14日、事実上の“ジュニアチーム”であるスーパーアグリF1チームへの支援から段階的に撤退することを明らかにした。ニック・フライは、ロイター通信の取材に対し「エンジンなどは今後も供給するが、2010年に向け、完全に独立したチームになってもらう」と語った。スーパーアグリは2005年11月に、元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が“純日本チーム”として設立。しかし、スポンサー不足で財政難に陥り、英国の自動車コンサルタント会社であるマグマ・グループ(Magma Group)と資本提携で合意したと発表した。
一方、“親チーム”のホンダは昨季、11チーム中で年間8位と低迷。フライ氏は「我々の不振はスーパーアグリを支援したことが原因ではないが、自分のチームが低迷している時に他チームを援助する余裕はない」と語った。