ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1第9戦オーストリアGPへの意気込みを語った。第9戦F1オーストリアGPは、先週に続きレッドブル・リンクでの開催。フランスGPから続く3連戦の締めくくりとなる。先週のシュタイアーマルクGPでは、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2戦連続のポール・トゥ・ウインを飾り、ホンダF1としては2019年の復帰後初勝利以来、オーストリアでの2勝目となった。
チームメートのセルジオ・ペレスも、2ストップ戦略に切り替えて表彰台へ迫り、ファイナルラップではバルテリ・ボッタス(メルセデス)に0.5秒差まで詰め寄ってフィニッシュした。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダも、ピエール・ガスリーがオープニングラップの不運でリタイアとなったものの、角田裕毅が10位フィニッシュ。チームは開幕から全戦でポイント獲得を果たしている。オーストリアの山中という立地のため、天候が変化しやすいサーキット。先週も予報が目まぐるしく変わったが、チームとともにどんな状況にも対応できるよう、準備を徹底していく。2週連続の同一サーキットでの開催ということで、データは豊富にある。前戦に続く好結果を得ることはもちろん、ホンンダF1パワーユニット勢4台全車がいいレースウイークを過ごせるように、全力を尽くしていく。「今週は、先日シュタイアーマルクGPが行われたオーストリアのレッドブル・リンクで、オーストリアGPと名前を変えて再度レースが開催されます」と田辺豊治コメント。「前戦ではフェルスタッペン選手が力強い走りでホンダF1にとって4戦連続となる勝利を挙げました。さらに、ホンダF1のパワーユニットを搭載した2チーム4台のマシンがいいパフォーマンスを発揮できていました」「そのいい流れを維持しつつ、レッドブル・レーシングにとって再びのホームレースに、新たな緊張感を持って臨みたいと思います」「今週末は先週より外気温が低くなる予報が出ています。また、先週より1ステップ柔らかいタイヤコンパウンドが適用されるなどの変化もあります」「どのチームも先週のデータを解析してさらなる戦闘力アップを狙ってくるのは間違いないと思っていますので、我々も今週のコンディションなどを含め事前検討を十分に行った上で、マシンやPUの最適化を進めていきます」