ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1スペインGPで角田裕毅(アルファタウリ・ホンダF1)が見舞われたトラブルについて説明。燃圧が低下し、エンジンに燃料がいかなくなったことがストップの原因だと語った。16番グリッドからスタートして2つポジションを落とした角田裕毅は、それらを取り戻して16番手を走行していた7周目のターン10でマシンがストップ。再起動を試みたが、マシンは動かず、リタイアとなった。
このトラブルについて田辺豊治は「燃圧の低下が出てしまい、リタイアになってしまった。原因はこれから詳しく調査して、他の車両への対応を含めてやっていく」とレース後の記者会見で語った。その兆候はスタートからあったのか? それについて田辺豊治は「突然、燃圧低下が発生して、エンジンに燃料がいかなくなってしまい止まってしまった」と語る。レース後、角田裕毅はギアボックスが壊れたように感じたと語っていた。燃圧低下はギアボックス故障と似たような感覚なのだろうか。「燃圧が低下すると、燃料がエンジンにいかなくなってエンジンが止まり、フリクション(摩擦損失)だけになるので、そういう形になる」と田辺豊治は説明する。「現状、我々がつ感じている事実として、燃圧低下でエンジンが止まったということだけです。それが理由でギアボックスがダメージを受けていないかは、詳細に確認してみないと分かりません」金曜日のフリー走行でも、角田裕毅のパワーユニットがシャットダウンするという問題があった。そのトラブルとは関係はあるのか?「今のところはなさそうだと判断しています。これから詳細は調査します」と田辺豊治は語った。実は、バーレーンでのプレシーズンテストでも燃料系のトラブルがあったが、それについては「燃圧が落ちたという話では同一ですが、生じている事象は全然違います」と田辺豊治は語った。
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