ホンダF1育成の岩佐歩夢は、2021年のF3アジア選手権をランキング8位で終えた。2019年にSRS-Formula(鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラホンダ)のスカラシップを獲得してホンダ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)の一員となった岩佐歩夢(19歳)は、2020年にフランスF4でチャンピオンを獲得した。
今年はレッドブル・ジュニアチームに加入し、ホンダF1とレッドブルの両方のサポートを受けてハイテックGPからFIA-F3選手権にフル参戦する。その前哨戦として、岩佐歩夢は、冬季シーズンに開催されているF3アジア選手権にハイテックGPから参戦。FIA-F3に準拠したマシンが使用されるF3アジア選手権は、若手のステップアップのための準備としてだけでなく、周冠宇やロイ・ニッサニーなど、F2ドライバーが錆を落とすためにも参戦している。5大会15レースで行われた2021年のF3アジア選手権。スポット参戦を含めて26名のドライバーが参戦。フル参戦は17名となった。岩佐歩夢は、第4大会ドバイのレース1での3位表彰台がベストリザルト。15戦でリタイア1回、11位を1回と2戦でポイントを落とした以外はすべて入賞を果たしたが、合計81ポイントでランキング8位でシーズンを終えた。チャンピオンは、アルピーヌF1の育成ドライバーで今季もF2に参戦することが決定している周冠宇(257ポイント)が貫録を見せた。2位にはイエンツァー・モータースポーツからFIA-F3に参戦することが決定しているピエール=ルイ・ショーベ(241ポイント)。昨年、シーズン途中にハイテックGPから参戦している彼は岩佐歩夢のライバルとなりそうだ。3位はF2ドライバーで昨年に角田裕毅のチームメイトを務めたユアン・ダルバラ(192ポイント)、4位は昨年フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権を4位で終えたパトリック・パスマ(146ポイント)、5位はF2ドライバーのロイ・ニッサニー(99ポイント)。6位の昨年フランスF4で3位だったイサック・ハジャー(95ポイント)、7位のフェラーリF1の育成ドライバーであるディノ・ベガノビッチは(88ポイント)は、2大会6レースを欠場しての結果となる。2021年のFIA-F3選手権は5月7日にF1 第4戦スペインGPのサポートレースとしてバルセロナで開幕する予定となっている。
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