ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第12戦 F1ポルトガルGPの予選を振り返った。1965年のメキシコGPでリッチー・ギンサーがホンダにF1初優勝をもたらしてからちょうど55年の節目にあたるF1ポルトガルGP予選で、レッドブル・レーシングとアルファタウリ・ホンダの両チームは、3台がトップ10に入る奮闘をみせた。
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボン、アルファタウリ・ホンダのガスリーはQ3進出を果たす。風の影響に加え、タイヤが温まりにくい状況下で、アルボンが最初のスティントでミディアムタイヤを選択するなど、読みにくいコンディションでの戦いが続く3台ともにQ3でQ1のタイムを超えることができないという非常に難しい予選だったが、フェルスタッペンはポールポジションに手が届く位置で最後まで奮闘し、最終的には3番手でフィニッシュ。アルボンは6番手、ガスリーは9番手から明日の決勝をスタートする。「今日のポルトガルGP予選は、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が3番手、チームメートのアルボン選手が6番手を獲得と、明日の決勝に向けて悪くない結果となりました」と田辺豊治はコメント。「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は午前のセッションから好調な走りを見せ、Q1を4番手、Q2を7番手で通過しましたが、残念ながらQ3では風の影響を受けてタイムアップできず、9番手からのレーススタートとなりました」「昨日のトラブルにより大きなダメージを負ったガスリー選手でしたが、チームおよびホンダのクルーがマシンを夜通しの作業で懸命に修復してくれました。それに応えるようにガスリー選手が素晴らしい走りをしてくれたことを大変うれしく思っています。また、修復に当たったクルーたちに感謝の言葉を贈ります」
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