ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第11戦 F1アイフェルGPの決勝レースを振り返った。ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたF1アイフェルGPの決勝は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2位表彰台、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが6位入賞を果たした。一方で、ダニール・クビアトが15位、アレクサンダー・アルボンがリタイアに終わっており、両チームともにドライバーの明暗が分かれる結果となった。
F1ロシアGPに続く2位表彰台となったフェルスタッペンは、最終ラップに全体ファステストラップをマークし、さらなる1ポイントを獲得。6位入賞を果たしたガスリーも2戦連続のポイント獲得となった。「今日のアイフェルGP決勝は、F1としては異例となる10℃を切る低い外気温に加え、路面温度も非常に低い中で行われました」と田辺豊治はコメント。「アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が予選3番手から着実な走りで2戦連続となる2位表彰台を獲得しました。ファステストラップの獲得も併せて、我々に力を与えてくれる表彰台だと感じています」「12番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、中段グループの激しい戦いの中でいくつものオーバーテイクを見せる強い走りで、6位入賞を果たしました。こちらも、ガスリー選手、チーム、そして我々にとって、この先の後半戦に向けて大きな励みになる結果でした」「一方で、チームメートのクビアト選手は序盤の接触でフロントウイングを失ったことが影響し、残念ながら15位に終わりました。また、レッドブル・ホンダのアルボン選手については、トラック上のデブリによってラジエーターが破損し、パワーユニットのデータに異常を確認したため、レースの途中でリタイアを決めました」「ここから1週間を空け、F1としては初開催となるポルトガルでのレースになります。当然ながら現行のPUを使っての走行も初めてですので、十分に事前準備をして臨みたいと思います」「最後になりますが、今日のレースでミハエル・シューマッハ選手が持つ91勝の最多勝利記録に並ぶという偉業を達成したハミルトン選手に、ホンダを代表しておめでとうの言葉を贈ります」
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