ホンダF1は、70周年記念GPの週末にレッドブル・ホンダの2台に2基目のPUを投入したが、“アドバンテージは特にない”と語る。2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝。ホンダにとってシルバーストン・サーキット(アラン・プロスト/マクラーレン・ホンダ)での優勝は1989年以来となった。
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「勝利の要因は3つですね。チーム力、ドライバー、PU。そのチームワークがうまく噛み合って掴んだ勝利だと思っています」と語る。「予選で大きくメルセデスに離されている状況から、レースではかなりいい線にいけている。この辺がどうなのかということを理解して、さらにレースのパフォーマンスを上げる。総合的に戦闘力を上げていきましょうとチームとも話をしています」次戦はプレシーズンテストの会場となったカタロニア・サーキットで行われるスペインGPとなる。「3連戦になりますので、ここ5戦を戦った結果をもう一回十分見直します。バルセロナに関して言うと、今シーズンかなり昔の話になりますけど、一度走っていますので、そのときのデータと最新の状況ときちんと整理した上で、どう戦っていくのか、PUとしてキャリブレーションをどうセットアップしていくのかということを含めて考え、またすぐですけども、バルセロナの方に向かいたいと思います」ホンダF1は、今週末の70周年記念GPでレッドブル・ホンダの2台に新品のエンジンを投入している。「2基目のPUでのアドバンテージは得にないです」と田辺豊治は語る。「基本的にきちんとマネジメントしながら使っていきますので、無謀な使い方をして、2基目の新品だったから頑張りましたという話ではないです。ただし、今年の今の状況からできるだけ必要なときには必要な使い方、攻める使い方も、チーム、ドライバーを含め合意してやっています。そういう意味ではプッシュしながら使ったのは事実ですが、新品だからとか無謀にという話はありません」ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史も「スペインは微妙です」と語る。「もちろんスペインも勝ちに行きたいと思っていますが、皆さんもご存じのように、第3セクターでメルセデスが速すぎる。そこのレッドブルのセットアップが決まるか、決まらないかです。金曜日に走ってみないと分からない。正直、今回よりも勝機は低い。でも、諦めてはいません」
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