レッドブルとホンダは、2020年シーズンの山本尚貴のF1での潜在的な役割について議論した。2度のスーパーフォーミュラのチャンピオンである山本尚貴は、今年、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPの金曜フリー走行1回目にトロロッソ・ホンダのF1マシンを走らせてグランプリデビューを果たした。
フリー走行の出走はF1マシンでの山本尚貴のパフォーマンスを評価することを可能にした。F1スーパーライセンスを保有する山本尚貴の印象的なパフォーマンスは、2020年にF1での役割を得る可能性があるが、まだそれがレッドブルの両方のチームになるのか、もしくはトロロッソに特化したものになるかは明確にはなっていない。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は「レッドブル、そしてヘルムート・マルコと彼について話し合いをしていることを認めます」とコメント。「我々はかなり良い申しオファーをもらっていますが、これはホンダもしくはチームだけの決定はなく、もちろん尚貴自身とも話さなければなりません」「彼は異なるシリーズにも参戦しています。それは現在も進行中です」ホンダは、2008年の佐藤琢磨を最後に10年以上、ホンダドライバーがF1でレースをしていない。近年ホンダがF2に送り込んだジュニアドライバーたちは、F1にステップアップするために必要な結果を達成していない。しかし、ホンダはドライバープログラムのベストメンバーのためにレッドブルとの機会を確立する価値をまだ見ている。「もちろん、ホンダが将来の日本の若手ドライバーのために基盤を作ることは非常に良いことです」と山本雅史は語った。「現在の若手ドライバーや他の日本人ドライバーに良い影響を与えるでしょう」今年、F3に参戦した角田裕毅は、今月のF2アブダビテストにカーリンから参加し、来季のステップアップが確実とされている。19歳の角田裕毅は1勝を挙げ、ヨーロッパでの初シーズンとなったFIA-F3をランキング9位で終えた。角田裕毅は、F2 / GP2レベルで4年、スーパーフォーミュラで1年を過ごした後、スーパーライセンスを獲得するのに十分なポイントを持っていない松下信治のようなより確立されたホンダドライバーよりもはるかに若い。山本雅史は、様々なスキルが要求されるため、ホンダの若手ドライバーたちがF1に参戦するために自分を証明することは「本当に難しい」と認める。山本雅史は、スーパーフォーミュラのエースである山本尚貴、松下信治、そして、“おそらく”角田裕毅にはF1で成功するために必要な能力を持っていると信じているが、元F2ドライバーの牧野任佑と福住仁嶺は“本当に速くて非常に才能がある”ものの、短期的にはF1の下位カテゴリーに戻る可能性は低いと認める。「もちろん、運転スキルやスピードが必要ですが、それだけではありません」と山本雅史は語った。「ジェンソン・バトンを見れば、彼は速いだけでなく、彼の性格、ファンやメディアへの反応の仕方、そして、人々との関係、チームの関係もあります。これらの側面が本当に重要です」
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