F1ブラジルGPでの1-2フィニッシュは、ホンダのF1エンジンにとって1991年のブラジルGP以来の結果となった。F1ブラジルGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝し、トロロッソのピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。ホンダのロゴが入ったレーシングスーツを着た二人が表彰台に上がった。
ホンダにとって1-2フィニッシュは、1991年の日本GP以来。当時マクラーレン・ホンダとしてエンジンを供給していたホンダは、鈴鹿サーキットでゲルハルト・ベルガーの優勝、アイルトン・セナの2位表彰台を祝っている。また、ホンダにとってブラジルでの勝利は、輝かしい歴史を一緒に築いてきたアイルトン・セナが母国初優勝を飾った1991年以来。また、トロロッソにとって、2位表彰台は2008年の優勝以来の好成績で、故本田宗一郎の誕生日、そして、今年はアイルトン・セナの没後25年に記念すべきレース結果となった。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「アイルトン・セナ選手の母国初優勝となった1991年以来のブラジルGP優勝を果たすことができました。チームの素晴らしい戦略と合わせて、フェルスタッペン選手の本当に果敢かつ冷静なレース展開の判断により勝ち取った勝利だと思います。シーズン終盤での3度目の優勝はまた一つ、私たちに大きな力をくれると思っています。また、初表彰台となったトロロッソのガスリー選手についてもすべてを出し切り、チームに今年2度目となる表彰台を獲得してくれました。終始力強い走りで、最後はハミルトン選手を振り切っての2位は我々、そして彼にとって大きな自信につながるものだと思います。特に今シーズンは苦しんできただけに、本当におめでとうという思いです。今回は両チームが非常にコンペティティブなマシンを仕上げてくれたことはもちろんですが、我々のパワーユニットもドライバーに力を与えることができたと思っています。今日は次の最終戦、そして来シーズンにつながる非常にいいレースになりました。この結果を今日が誕生日の本田宗一郎さんに捧げます。最後に、表彰台を獲得したマクラーレンにもおめでとうの言葉を送ります」本橋正充(ホンダF1 チーフエンジニア/トロロッソ担当)「今日のレースは、最後まであれだけの接戦を制しての2位ということで、感無量です。また、スクーデリア・トロロッソとのシーズン2度目の表彰台獲得ということもあり、特別な想いです。今週は金曜からパワーユニットにトラブルが出ていたりもしましたが、チームやドライバーの協力のおかげでなんとかリカバリーできました。ガスリー選手については昨年のトロロッソとのプロジェクトスタートから2年間一緒にやってきて、昨年は4位といういい結果を出すことができました。ただ、今年は彼自身、チームの移籍などもあり苦しい時間があったと思います。トロロッソに戻ってきてからは徐々に調子を上げてきての今日の結果ですので、本当におめでとう、ありがとうという想いです。いい結果を出すことはできましたが、ホンダとしてはまだまだ高いところを目指さなくてはいけないと思っていますので、ここからも進歩を続けていければと思っています」
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