ホンダF1は、まだメルセデスとフェラーリとの間にはギャップがあると考えており、冬のシーズンに懸命に仕事をしてくと語る。今年、レッドブルとのパートナーシップを開始したホンダは、マックス・フェルスタッペンの活躍もあり、2015年のF1復帰後初となる優勝、表彰台、ポールポジションを獲得するなど、一定の成功を収めたシーズンとなっている。
しかし、19戦で2勝と勝利への壁は厚く、定期的にメルセデスやフェラーリと優勝を争えるほどの実力はまだ備わっていない。今シーズンここまでを振り返り、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「これまでのところ、今年は改善したと感じていますし、レッドブルとマックス(フェルスタッペン)が勝利を挙げています」とコメント。「比較的成功した年だと思いますが、トップランナーとの間にはまだギャップがあります。そのため、レッドブルとトロロッソをプッシュし続けています。そして、来年の準備も始めています」「残りの2つのレースでは、残りのパワーユニット(PU)とシャーシを使用して最善を尽くします。そして、来年に備えて冬のシーズンに一生懸命仕事をしていきます」すでに両方のチャンピオンシップは確定しており、残り2戦は来季にむけての準備も兼ねたレースとなる。しかし、田辺豊治はホンダとしては「基本的に、今年のプログラムにとどまります」と語る。「残りのレースでサプライズはありません。我々は常にレースに勝つことを目指しています。トラックの状態に合わせてPUとシャーシが準備されていることを確認していきます。我々はそれらを効率化し、PUから可能な限り最高のパフォーマンスをもたらします。それが我々の願望です」「過去数年間で、信頼性とパフォーマンスの面で多くの困難がありました。我々はそれらの問題、シーズンから多くを学びました。そして、パフォーマンスを向上させる鍵に焦点を当ててきました。信頼性も含めたパフォーマンスです。それらの問題を解決しようと務めてきました。信頼性のテストを行ってきました。パワーも向上させようとしてきましたが、繰り返し、多くのテストを行いました」次戦ブラジルGPにむけても「基本的に変更はありません」と田辺豊治は語る。「ブラジルは少し高度が高いです。その条件を満たすようにキャリブレーションを最適化します。それがブラジルでの最大の違いの一つです。ただし、基本的にセットアップは同じままです」田辺豊治は、来シーズンにホンダのF1エンジンがメルセデスとフェラーリに匹敵するためにはまだ改善を続ける必要があると語る。「我々はまだ目標に到達していません。勝利は良い結果であり、それらはすべてマイルストーンです。繰り返しますが、それは開発チームのモチベーションになっています。それは我々が目標を達成するためにったかい続けていくという我々の姿勢を示しています」F1アメリカGPは、ホンダがF1に復帰していから100戦目なったが、ホンダは過去に焦点を合わせておらず、将来の目標に目を向けていると田辺豊治は語る。「2015年に自分自身を課したワールドチャンピオンを獲得するという目標を達成するために、私たちは絶え間ない努力を続けています。我々は過去に選手権を獲得しており、今後もまたそれができると考えています」