ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イギリスGPの金曜日に開催された公式記者会見に出席。前戦オーストリアGPでの勝利、そして、今後のホンダのF1活動について語った。F1オーストリアGPではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季初勝利。ホンダにとっては2015年のF1復帰以降初、通算では2006年8月のハンガリーグランプリ以来13年ぶりの優勝となった。
勝利について質問された田辺豊治は「素晴らしい結果であり、勝利はSakuraのメンバーとこのプロッジェクトに携わっている人々のおかげでもたらされたものです。彼らは非常に満足し、喜んでいます」とコメント。「その一方で、全員が今まで以上にやる気になっていると思います。パフォーマンスを改善するために非常に懸命に働き続けていきます」今後のサーキットでの競争力については「オーストリアでは素晴らしいレースができました。ですが、我々はトップランナーと比較した自分たちのポジションをわかっています」と田辺豊治はコメント。「そこにはまだギャップがあります。我々のメンバー、そして、レッドブル・チームと一緒にもっと多くのパフォーマンスを発揮できるようプッシュを続けています」F1オーストリアGPでの勝利は2020年以降もホンダがF1を続けているという決定に影響を与えるかという質問もなされた。「ホンダF1のテクニカルディレクターとしての私の立場では契約関連にはあまり関わっていません。ですが、勝利の後、ホンダ内から非常に良い反応を感じいています。なので、どうなるか見ていくつもりです」と田辺豊治はコメント。「メルセデスとルイスはとても良い仕事をしています。2021年のレギュレーションについて話し合われており、その後、PUメーカーはお互いが競争力を高められるように2021年のレギュレーションに取り組んでいきます。まだフィックスはしていませんが、すぐに結果は出ると思います」