ホンダは、昨年末にF1から撤退したことに後悔はないと主張する。F1サーカスは、現在鈴鹿サーキットで行われる日本GPへと向かっている。鈴鹿サーキットはホンダが所有するサーキットであり、ホンダの資産を継承したブラウンGPがドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンの両方を手に入れようとしている。
しかし、ホンダの伊東孝紳社長は、ホンダが2008年以降F1に留れる状況ではなかったとし、F1撤退の決定には後悔していないと語る。「我々はまだ薄い氷の上を歩くように会社を運営している」と伊東孝紳は共同通信のインタビューで述べた。「自動車産業は、まだ大きな不安のなかにいる」ブラウンGPの今年のマシンは、事実上ホンダが開発したものだが、伊東社長はブラウンGPのような活躍はできなかっただろうと語る。「ホンダのままでは難しかっただろう」「我々はF1チームを運営する過酷さを身をもって学んだ。復帰することがあれば、次回はその教訓を生かさなければならない」しかし、F1復帰に関しては「事業環境が厳しく、再挑戦は当面ない」としている。