ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2019年のF1世界選手権 第3戦 中国GPの決勝レースを振り返った。ホンダ勢は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがフェラーリ勢に割って入り4位入賞。ピエール・ガスリーも6位入賞を果たすとともに、レース終盤にはファステストラップも記録した。
トロロッソ・ホンダは、フリー走行3回目の大クラッシュによって予選を走れず、モノコック交換によってピットレーンからスタートしたアレクサンダー・アルボンが、1ストップ戦略を成功させて10位でフィニッシュ。2戦連続の入賞となった。「先日のバーレーンGPに続き3台が入賞できました。フェルスタッペン選手のいい走りとチームのレース戦略が噛み合い、ポディウムムに届きませんでしたがフェラーリの2台の間に割って入り、4位でフィニッシュすることができました」と田辺豊治はコメント。「ガスリー選手もバーレーンに続いての入賞となりました。レース終盤にはファステストラップを獲得しましたし、明るい話題を提供してくれました。ここのところ、結果が出ていませんでしたが、今後のレースに向けて弾みがつくことを期待しています」「トロロッソ・ホンダについては昨日の激しいクラッシュを喫したアルボン選手が、10位で入賞を果たしました。ピットレーンスタートとなり最下位から追い上げる難しいレースでしたが、マシンのパフォーマンスを活かしい見事なオーバーテイクを見せてくれました。最後は激しいライバルの追い上げを凌ぎ、こちらもいい走りだったと感じています。限られた時間の中で懸命にマシンを修復し、レースに間に合わせたチームの努力にも感謝しています」「PUとしても色々なことが起こった週末でした。このあとクビアト選手のPUに関する問題や、クラッシュのダメージなどの分析を早急に行い、次のレースの準備を進めます」「開幕戦と第2戦に続き、トップチームと我々とのパフォーマンスの差も明らかに結果に現れたレースでもありましたし、その差を縮めるべく、チーム一丸となって開発を進めます」関連:F1中国GP 結果:ルイス・ハミルトンが1000回目の記念レースを制す
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