ホンダにとって、オーストラリアGPの予選は、まずまずの結果となった。ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロが揃ってQ2へ進出。バリチェロは1000分の9秒届かずQ3進出を逃したが11番手、バトンは13番手を獲得した。明日の決勝は、トヨタのティモ・グロックがペナルティで降格となるため、バリチェロは10番手、バトンは12番グリッドから決勝レースをスタートさせる予定だ。
ルーベンス・バリチェロ (11位)「僕らの予選ポジションには、とても満足している。ファクトリーにいるメンバーも、そしてここにいる人々も、みんながすばらしい仕事をした。中団はとても接近しているが、たった1カ月ほど前のテストでのポジションを振り返って、今日僕らがいる位置と比べれば、すごい量のハードワークが実を結び、前進しているのが分かるはずだ。マシンのパフォーマンスはよく、これまでの数週間で進歩を確信でき、満足だ。トップ10に入れなかったのは本当に残念なことだが、一方で11番手というポジションは、天候を考慮し、独自の戦略を練ることができる位置でもある。これはとてもいいことだ。いいシーズンの始まりとなったし、これを明日のレースパフォーマンスにうまく生かしていかなければならない」ジェンソン・バトン (13位)「確かにマシンのパフォーマンスはよかったが、残念ながらターン9と最終コーナーで0.2秒ずつ失ってしまった。エイペックスでアンダーステアが出て、ワイドに走ってしまった。かなりプッシュしていたからすごく悔しかったけれど、僕もルーベンスもトップ10まであと少しというところにいたのはとても勇気づけられることだし、僕らのパフォーマンスが明日のレースでどう出るか楽しみだ。昨日の強烈な気温が何度か下がっていてよかった。風も治まったおかげで、グリップが増した。今日のほうが路面状態がとても安定していて、予選セッションが進むにつれ、ラバーがのってグリップがよくなっていった」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「最初のセッションは何事もなく進んだ。Q2ではウェバーのアクシデントによる赤旗中断のため、1回目に予定していた走行が危うくなった。計画の走行を実施するにはぎりぎりの時間しかなく、チームはかなりのプレッシャーのもとでこれを対処した。技術的には、今日は何の問題もなかった。明日は、昨日のように再びとても暑くなるとの予報が出ている。今日は、これを考慮して準備を行ったので、予選パフォーマンスでは少し妥協した部分があった。暑いコンディションのもと、信頼性とレース用の燃料を積んでのタイヤワークは、誰にとってもチャレンジになるが、我々にとってポイント獲得の可能性もあるだろう。日本やイギリスのスタッフ、そしてサーキットにいる全ての人に感謝したい。ここ数カ月、懸命に努めてきた成果が今、実を結びつつある」