ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は、マクラーレンとトロロッソとのパートナーシップにおける最大の変化は“コミュニケーションがはるかに良くなった”ことだと語る。ホンダは、2015年にマクラーレンの単独エンジンサプライヤーとしてF1に復帰。しかし、マクラーレン・ホンダは信頼性とパフォーマンスに欠け、2017年シーズンをもってパートナーシップは解消された。
今シーズン、ホンダはトロロッソとのパートナーシップを開始。前年にマクラーレン・ホンダが獲得したポイント数を3ポイント上回り、合計33ポイントを獲得してコンストラクターズ選手権を8位で終えた。「マクラーレンと比較したトロロッソの最大の変化は、過去と比べてチームとのコミュニケーションが断然よくなったことです」と山本雅史は Autosport にコメント。「その結果、我々は技術面でシャシーとパワーユニットの間でより優れたコネクションを実現することができました」「エンジン自体に関しては、信頼性とパフォーマンスを向上させることができました。スペック2とスペック3を導入し、段階的にパフォーマンスが改善していきました。そこは来年に向けて良い準備になりました」「シーズン序盤はいくつかトラブルに見舞われました。信頼性に問題や少し開発の遅れがありましたが、最終的にい信頼性とパフォーマンスの両方が改善されました」2019年はレッドブル・レーシングがルノーからホンダにエンジンサプライヤーを変更し、ホンダはトロロッソとレッドブル・レーシングの2チームにF1パワーユニットの供給を拡大する。山本雅史は、F1カナダGPに持ち込んだエンジンアップグレードがホンダが大きな進歩を果たせることを示し、レッドブルから“信頼”を得ることに繋がったと語る。2018年にホンダのF1エンジンの評判が急速に再構築されたことは驚きだったかと質問された山本雅史は「そこはそれほど大きな驚きではありませんでした」とコメント。「カナダにおけるレースペースが重要なポイントでした。我々は一定レベルの前進を果たせることを証明することができましたし、レッドブルから信頼を得ることができました」「その後、我々はその環境の中で継続することができました。レッドブルもそれを見ていました。関係はかなり安定していると思いますし、我々はそれを信頼しています。来年を楽しみにしていますし、興奮しています」「来年に向けたプログラムをスケジュール通りに達成または完了させることができれば、レッドブルと良い関係を築き、良い結果を出せると思っています」
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