ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史が、2018年のF1世界選手権を振り返るとともに、ファンに向けて感謝のメッセージを発信した。トロロッソとの新たな挑戦となった2018年。ホンダは成長を果たし、今後へ向けてポジティブな一年となった。2019年からはトロロッソに加えてレッドブルにもパワーユニットを供給。2015年にF1に復帰して以来、初めて2チームに供給を拡大する。
山本雅史は「先日行われたホンダ Racing THANKS DAYをもち、2018年のトラック上でのF1活動をすべて終了しました」と ホンダ Racing の公式サイトでコメント。「今年はスクーデリア・トロ・ロッソとのパートナーシップを開始し、ホンダとしてあらたな一歩を踏み出したシーズンでしたが、全体としてはポジティブで、確かな手応えを感じる一年になりました」「我々のPUについては、HRD Sakuraやミルトンキーンズ、それにホンダ内で他のプロジェクトに関わるエンジニア、メカニックが一丸となって懸命の努力を続けた結果、信頼性、パフォーマンスともに開幕時と比較して大きく向上することができました」「また、トロロッソ、そして2人のドライバーからも多くのサポートをもらいました。開発面での貢献は言うまでもありませんが、彼らの常にオープンで前向きな姿勢、明るい雰囲気は、苦境にあったホンダのメンバーが再び顔を上げ、歩みを進めるための大きな助けになりました。互いをリスペクトし、密接かつ率直なコミュニケーションを取れる関係ができていますし、バーレーンやハンガリー、そして鈴鹿の予選などでも結果を残すことができました。彼らと一緒でなければ、今年の前進はなかったと考えています」「ただ、パフォーマンス面でまだまだトップと差があることは明らかですし、信頼性の部分でもまだ改善の余地があると思っています。来季は供給チーム数が増え、失敗が許されないシーズンとなりますし、2月のプレシーズンテストに向けて、現在も各ファクトリーで懸命に開発を続けている状況です」「今後もトロロッソ、それに来年から新たにパートナーとなるレッドブル・レーシングと手を取り合いながら、さらなる高みを目指して戦いを続けていきます。「最後となりますが、シーズンを通して熱いご声援をいただいたファンの皆さまに感謝を申し上げます。皆さまからの応援や叱咤激励は、いつもホンダのメンバー一人ひとりの力になっていました。来季も皆さまと一緒に、さらに多くの喜びを分かち合いたいと思っていますので、引き続きの応援をよろしくお願いいたします」
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