ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダといての初テストとなったF1バルセロナテスト初日を振り返った。2018年のトロ・ロッソとのパートナーシップに向けて、ホンダはF1の運営体制を変更。これまで技術開発とレース現場指揮監督の責任を担ってきたF1プロジェクト総責任者のポジションを廃止し、現場の指揮に専念するテクニカル・ディレクターを新たに設置。
過去にF1やインディで手腕を発揮してきた田辺豊治がホンダF1の初代テクニカルディレクターに就任した。トロロッソ・ホンダは、テスト初日にブレンドン・ハートレーがステアリングを握り、93周を走行。8番手タイムで初日の作業を終えた。「多忙だったオフシーズンの準備期間を経てテスト初日を迎えられたこと、また、天候の影響で早めの走行終了となったものの、それ以外は一日順調に走行できたことをうれしく思います」と田辺豊治はコメント。「今季に向けたトロ・ロッソとの準備期間は決して長くはありませんでしたが、限られた時間の中で密にコミュニケーションを取り、順調に作業を進めることができました。互いにいいパートナーシップを築けていますし、イタリア、日本、イギリスのそれぞれのファクトリーにいるチームメンバーの努力にとても感謝しています」「テスト初日の今日は、新しいパートナーとマシンということもあり、システムチェックなどの機能確認、チームとしてのオペレーション確認を行いました。午後に気温が低下し、弱い雨が降ったこともあり、予定していたよりは少ない周回数に終わったものの、それでも93周を初日に周回できたことは、マシンのパッケージとしての信頼性確認という意味で前向きなスタートになりました」テストは残り7日ありますが、その間にできるだけ多くの周回を重ね、マシンの熟成を進めることが重要だと考えています。明日からも気を引き締めて、開幕に向けたいい準備を進めていきます」関連:F1バルセロナテスト初日 結果:ダニエル・リカルドがトップタイム
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