ホンダは、今シーズンのF1で成し遂げている進歩はまだ十分ではないことを認め、エンジンのパフォーマンスを改善することに集中していかなければならないと述べた。昨年F1に復帰したホンダは、エネルギーのデプロイメントの弱点が露呈。フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、ストレートエンドで大きなパワー不足に悩まされた。
ホンダは、デプロイメントの問題を解決するために冬の間にコンプレッサーのサイズを再設計。その努力は今年の開幕2戦の励みになるスタートで成果を挙げたように見えている。ホンダは、信頼性不足を含めた改善には満足しているが、これからはライバルとのギャップを縮めるために全体的なパワーに目を向ける時だと語る。「お伝えするのは非常に難しいですが、我々はまず信頼性に集中しました。バーレーンではトラブルが発生してしまいましたが、我々はその信頼性のエリアは改善できたと思っています」とホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介はコメント。「今後、我々は内燃機関のパフォーマンスに集中してきます。現在のパワーではQ3に進出するには十分ではないことはわかっています。そのため、私が伝えられるのは・・・現在のパフォーマンスはそこまで高くはないということです」現在のパフォーマンスは、シーズン前にホンダが予想していたものかと質問された長谷川祐介は「ほぼ予想通りです。現在のポジションは我々が考えていたものです。それほど良くはありませんが、合理的だと思っています」ホンダは、シーズン中に使える開発トークンを14トークン残している。それらのいくつかはスペインGPにむけて使用される可能性がある。長谷川祐介は、内燃機関のパフォーマンスをアップさせることが、パワーユニットの全てのエリアの助けになると考えている。「エンジンパワーとエンジン燃焼を改善させなければなりません」と長谷川祐介はコメント。「まだ我々はストレートエンドでのスピードが不足しています。それが全てです」F1バーレーンGPでは、ジェンソン・バトンがリタイアしたが、ホンダは信頼性問題に開発作業を費やす必要がないという事実に後押しされていると長谷川祐介は語る。「我々はエンジンのパワー、そしてデプロイメントのためにトークンを使うことになっています。そこはオープンです。信頼性に関してはトークンを使う必要はありません」「もちろん、パフォーマンスを得るために変更していかなければなりません。もっと高いパワーが得られたら、信頼性を確認するために他のエリアを改良するかもしれません。パワーは常に信頼性とともに来るものだと思ってますし、そうする必要があります」