旧ホンダF1の主要なスポンサーになると報道されていたブラジルの石油会社ペトロブラスが、チームへの支援を完全に否定した。ブルーノ・セナを支援してきたペトロブラスは、旧ホンダF1の救済契約の鍵となる企業とみられてきた。しかし、ペトロブラスは、ブルーノ・セナとの計画を否定しただけでなく、昨年末にホンダと結んだ1,000万ドルのスポンサー契約を実施することも望んでいないと発表した。
さらにペトロブラスは、他の自動車メーカーと関わる可能性も否定し、完全にF1から撤退するとした。ペトロブラスのスポンサーシップ部門の責任者であるクラウディオ・トンプソンは「F1でのペトロブラスの存在価値は、技術開発の継続にある。そのためには自動車メーカーと密接に働く必要があった」と語る。「ホンダがF1撤退を発表した時点で、すでに2009年のメーカー系チームには全てにオイル企業がついていたため、我々もF1での活動を停止すると決定した」「当社の製品を使用し、開発する可能性のないただの商業的なスポンサーには興味はない」またペトロブラスは、ブルーノ・セナの噂についても声明を発表した。「ペトロブラスは、メディアで見られる、当社の支援で旧ホンダチームがブルーノ・セナを起用するとの噂を否定する」「当社は、ホンダとの契約も、2009年F1シーズンのどんなF1チームとの契約もない。ペトロブラスはまた、モータースポーツプログラムにおいて、個別のドライバーへの支援を行っていないことを重ねて表明する」ペトロブラスは、1998年にウィリアムズのスポンサーとしてF1に参入した。