ホンダF1が、生き残りをかけた10日間のカウントダウンに入った。今週、ホンダF1のチーム代表であるロス・ブロウンが、チームスタッフに対して2009年へ向けた準備を指示し、ジェンソン・バトンとブルーノ・セナがレースドライバーを務めるとの報道がなされた。しかし、チームが確保できた資金は、開幕から4戦分のみとの憶測が広まっている。そして、チームはメルセデス・ベンツに対して、カスタマーエンジン供給に必要な金額である800万ユーロ(約9億5,000万円)を支払う能力があることを証明しなければならない。
メルセデス・ベンツは、ホンダF1に対し「メルセデスのブランドを傷つけるようなスポンサー、あるいはチーム組織を持つこと」求めているという。スポンサーに関しては、ブルーノ・セナを支援するペトロブラスとエンブラテルが予測されているが、本田技研もある程度の資金を提供するとみられている。なぜなら、全スタッフを解雇するよりも、チームを存続させる方がコストを抑えられるためだ。もう1つは、商業収入の分配金増加、融資、あるいは実際の投資などのかたちで、F1の最高権威者であるエクレストンが関わるとの噂もある。しかし、エクレストンは「コメントは控えさせていただく。しかし、我々は、実現のためにあらゆることを実施していくつもりだ」とコメントしている。そして、エクレストンは、F1の商業権保有者がチームの株式を保有することを欧州委員会が快く思っていないことを認めた。「現段階では分からないが、融資が実現する可能性がある」 ホンダF1チームのスポークスマンは、近日中の発表はないという以外は口を閉ざしている。 関連:ホンダ、ロス・ブラウンへのF1チーム売却を発表 - 2009年3月6日
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