ホンダが、F1パワーユニットの実力を証明するためにスーパーフォーミュラのマシンに搭載してテストを実施するかもしれないと Autosprint が報じている。最近、マクラーレンとホンダとの関係には亀裂が入り始めている。ホンダは、ICE(内燃機関)ではルノーと同程度のパワーを発生しているというスタンスをとっており、マクラーレン・ホンダ MP4-30が遅いのはシャシー側の問題が大きいと示唆している。
だが、F1イタリアGPでは、フェルナンド・アロンソの最高速度は338km/hで、メルセデスエンジンが記録した数値に16km/hも及ばないものだった。また、338km/hという数値は、下位カテゴリーであるGPでルーマニア出身ドライバーのロベルト・ヴィソイウが記録した331km/hをわずかに凌ぐに過ぎなかった。モンツァでは、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久にメディアから集中砲火が浴びせられた。しかし、ホンダは、同社のF1パワーユニットが周囲が考えているほど悪いものではないことを証明するために、スーパーフォーミュラのマシンに搭載して鈴鹿サーキットでテストを実施する計画を立てているという。スーパーフォーミュラには2リッターの直4ターボエンジンが搭載されているが、Autosprint によると、問題なくF1パワーユニットに乗せ換えることが可能だという。「テストは無限もしくは中嶋レーシングの協力のもとに行われることになるだろう」と同誌は報道。テストの結果次第では、2015年のマクラーレン・ホンダの散々なパフォーマンスに関して、本当に責めを負うべきはマクラーレンなのかホンダなのかがはっきりすることになるかもしれないと付け加えた。
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