ホンダF1チームの買収候補者として、新たにメキシコの大富豪カルロス・スリムの名前が浮上した。カルロス・スリムは、電気通信会社「Telmex(テルメックス)」を経営。アメリカ人投資家ウォレン・バフェットに次ぐ、世界で2番目裕福な人物である。スリムは、先週、ヘリコプターでイギリス・ブラックリーにあるホンダ・レーシングF1のファクトリーを訪れた。
ホンダの情報源は「彼のヘリコプターは大きすぎて、ヘリポートに着陸できず、駐車場を空けなければならなかった」と明かした。「ヘリコプターの側面には彼の紋章が描かれていたので、誰が来たのかみんなにわかったよ」カルロス・スリムがチームを買収した場合、ブルーノ・セナがシートを得る可能性が高い。ブルーノ・セナは、はテルメックスの子会社「Embratel(エンブラテル)」の支援を受けている。ホンダF1チームの買収に関しては、元B・A・Rのチーム代表であるデビッド・リチャーズが、運営資金を探すために中東を訪れていることが報じられている。また、フォース・インディアのチームオーナーであるビジェイ・マリヤ、スイスの海運王アキレアス・カラキスも買収候補者として名前があがっている。「ファクトリーのスタッフの多くは、リチャーズかマリヤが買収するのではないかと心配している」「みんなは、マリヤはフォース・インディアのために一番いいものだけを選ぶと考えている。リチャーズは、アストンマーチンのために政府の援助を求めながら、ホンダチームを買収したいとはどういうことだろう」ホンダ・レーシングCEOのニック・フライ社長は「ホンダがF1撤退を発表して以来、我々に対してハイレベルの関心が寄せられている」と語っている。「2009年マシンの開発・製造作業を行って、3月末のメルボルンのグリッドに並ぶという目標を達成したい」関連:ホンダ、ロス・ブラウンへのF1チーム売却を発表 - 2009年3月6日
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