ホンダは、F1ヨーロッパGP決勝レースで、ジェンソン・バトンが13位、ルーベンス・バリチェロが16位だった。両ドライバーとも1ストップ戦略を選んだが、予想されたセーフティカーはなく、重い燃料で苦しいレースを強いられた。ブレーキに問題があったバリチェロは、ピットスタートを選んだが、ポジションをあげることはできなかった。
ジェンソン・バトン (13位)「いいスタートを決めて3つポジションを上げ、13番手に上がった。それが僕のレースで一番いいところだった。もっといいパフォーマンスを期待していたが、残念な予選結果により、後方のグリッドになってしまった。他のほとんどのドライバーに比べて、僕はかなり燃料を積んでいて、1ストップ戦略をたて、長いスティントを走ろうしていた。でも、すでに1回目のピットストップを終えたハイドフェルドの後ろにひっかかって、タイムをロスし、また、彼を抜くだけの速さもなかった。第2スティントで使ったオプションタイヤ(ソフト側)は最初は良かったのだが、リアのブレーキがオーバーヒートを起こしたことで、リアのパフォーマンスはすごく悪くなってしまった。」ルーベンス・バリチェロ (16位)「予選の後、僕たちはピットレーンからスタートすることにして、マシンに昨日起こった問題を修正した。ブレーキを完全に積み替えて、マシンをドライブした感じが大きく変化したが、レース中には少し進歩がみられた。今週末、大きくタイムとポジションを落とすことになったブレーキの問題について、解明しなければならない。悔いの残る週末だった。」ロス・ブロウン チームプリンシパル「ジェンソンのスタートはよく、1周目で3つポジションを上げることができた。しかし、中団の差は非常につまっており、燃料をたくさん積んでいたことから、彼はそれ以上ポジションを上げることができなかった。ルーベンスがピットレーンからスタートしたのは正しい判断で、2コーナーでの混乱に巻き込まれずに済んだ。この決断を下さなかった場合に比べ、良いポジションでレースを終えたと思う。予想に反して、途中で脱落するドライバーは少なく、たった3人がリタイアし、セーフティカーの出動もなかった。そのため、利用できるチャンスがなかった。基本的には、8月の休み中にマシンの改良を行っており、フリープラクティスではその効果がはっきりと見えた。今週については、それをフル活用することができず、予選で苦戦したことで、結果的にレースにおいても、パフォーマンスを発揮できなかった。われわれが最優先することは、どこで間違ったかを理解し、スパとそれ以降のレースに向け、より確かなアプローチをしていくことだ。来週、モンツァで3日間のテストがある。このテストの目的は、最近の開発成果を最大限に活用していくことだ。」
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