ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍初年度に対する評価が、パドック内で一段と厳しさを増している。2026年F1マイアミGPではシャルル・ルクレールが再びチームメイトを上回るパフォーマンスを見せ、元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.は「フェラーリ内の序列はすでに決まっている」と指摘した。
ピケJr.はポッドキャスト『Pelas Pistas』で、現在のフェラーリについて次のように語った。「2人が対等な立場か? いや、違う」「ルクレールがナンバー1で、ハミルトンがナンバー2だ。今の彼は完全に2番手だし、ルクレールは80%の場面で彼より前にいる」さらにピケJr.は、フェラーリがチーム内序列を意図的に管理する必要すらなくなっていると説明した。「チームはその問題を気にする必要がない。なぜなら、すでにルクレールが前にいるからだ」「彼の方が予選でも速いし、決勝でも上位で終えることが多い」「去年から、フェラーリを引っ張っているのは彼だった」フェラーリ内で広がる“ルクレール中心”の構図ピケJr.の発言は、単なる結果論ではなく、現在のフェラーリ内部の力関係を象徴する見方として注目されている。ハミルトンは7度のF1ワールドチャンピオンとしてフェラーリに加入したが、ここまでの数戦ではルクレールが安定して上回る場面が続いている。特に予選での一発の速さと決勝ペースで差が見え始めており、フェラーリが自然とルクレール中心に動き始めているとの見方も強まっている。ピケJr.は、ハミルトンの現在の状況について「年齢的に自然な流れ」だとも語った。「去年はルクレールが決定的に勝っていた。今年はハミルトンが少し差を縮めた」「でも、ハミルトンは20年間F1にいる。キャリア終盤なんだから、それは自然なことだ」ハミルトンとアロンソに“引退論”も浮上パドックでは現在、ハミルトンの長期的な将来についても議論が広がっている。ラルフ・シューマッハは、ハミルトンだけでなくフェルナンド・アロンソについても「若手にシートを譲るべき時期に来ている」と主張しており、ベテラン勢の去就が2026年F1シーズン後半の大きなテーマになりつつある。その流れの中で、元フェラーリ技術責任者のアルド・コスタもアロンソ時代のフェラーリ内部事情について踏み込んだ発言を行った。コスタは『Terruzzi Racconta』のポッドキャストで、アロンソとの関係について率直に語っている。「正直に言えば、私は彼とうまくやれなかった」そして、アロンソの政治的な振る舞いがチーム内部に緊張を生んだと説明した。「もし彼がドライブと開発のプッシュだけに集中していれば完璧だっただろう」「おそらく7回か8回はタイトルを獲れていたはずだ」「だが実際には、それ以上のことをやろうとした。チーム内の人事に関わろうとし、組織面でもチームを動かそうとした」「そこから衝突が始まる」さらにコスタは、メルセデスが過去にアロンソ獲得を検討した際にも、内部で強い拒否反応があったと明かした。「ロズベルグやボッタスの後任を考えていたとき、“アロンソを入れるべきか?”という話があった」「すると、ツェッチェ博士、ハミルトン、私…みんなが『ノー、ノー、ノー』だった」