2026年F1プレシーズンテスト初日、バーレーンで走行を終えたルイス・ハミルトンが、新世代マシンについて率直な感想を口にした。フェラーリのSF-26をドライブしたハミルトンは、新車について「楽しい」と評価する一方で、体感的な遅さにも言及した。
「ダウンフォースはかなり少ない。マシンは短くなって軽くなったし、キャッチしやすい」テスト中にスピンも喫したハミルトンは、こう続けた。「かなりラリーみたいだよ。今ってGP2より遅いんじゃない? そんな感じがするよ」実際のラップタイムを見ると、初日午前の最速はマックス・フェルスタッペンの1分35秒433。2025年基準と比べると約4秒遅い水準だが、F2のポールタイムよりは速い。それでもハミルトンは“体感的な遅さ”を強く感じているようだ。ハミルトン自身は4時間のセッションを4番手で終え、フェルスタッペンからちょうど1秒差だった。「博士号が必要なくらい複雑」ハミルトンは、新レギュレーションの複雑さについても率直だった。「ファンはたぶん理解できないと思う。ものすごく複雑なんだ」「この前ミーティングで説明を受けたけど、全部を完全に理解するには博士号が必要なくらいだよ」2026年型は電動出力が増え、エネルギーマネジメントとアクティブエアロの制御が大きな鍵を握る。レースがバッテリー管理勝負になるのかと問われると、ハミルトンは正直に答えた。「正直、まったく分からない。何が起こるか想像もつかないよ」「エネルギーマネジメントは重要になると思う。どのチームがデプロイメントをうまくやれるか、そしてどのドライバーがそれを一番うまく扱えるかだね」“楽しい”けど、まだ判断は早い一方で、マシンそのものについてはポジティブな側面も強調している。「前の世代とはまったく違うフィーリングだ。でもまだ本当に初期段階だよ」「タイヤも空力も最適化できていないし、車高もメカニカルバランスもこれからだ」バーレーン特有の強い突風と高温も、バランスを難しくしているという。「今日は本当に風が強かった。ここでこんなにガスティなのは記憶にないよ。午前の走行はいつも楽しくないしね」それでも最後はこう締めくくった。「でも全体的には、前より楽しいマシンだよ」“GP2より遅い”という表現はあくまで感覚的なものだが、2026年F1がこれまでとはまったく違うカテゴリーに近づきつつあることを象徴する発言とも言える。本当の勢力図が見えてくるのは、まだもう少し先になりそうだ。
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