ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)は、F1サンパウロGP決勝で再び厳しい展開に見舞われ、「悪夢のような日々が続いている」と語った。13番グリッドからスタートしたハミルトンは、オープニングラップ終盤でアルピーヌのフランコ・コラピントに追突し、フロントウイングを破損。最後尾まで後退したのち、マシンの損傷が深刻だったためリタイアを余儀なくされた。
スチュワードはハミルトンに対し、この接触について「全面的に責任がある」と判断し、5秒ペナルティとライセンスに1点のペナルティポイントを科した。これにより、フェラーリの初年度はさらなる苦境に追い込まれた。「夢と悪夢の間で揺れている」「これは悪夢で、しばらくの間その中に生きているような気分だ」とハミルトンは語った。「この素晴らしいチームのために走るという夢と、これまでの結果という悪夢との間で揺れ動いている。結果は上がったり下がったりで、本当にチャレンジングだ。この週末はチーム全体にとって悲惨で残念なものだった。なんとか気持ちを保ち、前向きでいようとしている」今季ここまで、ハミルトンはフェラーリ加入後21戦で表彰台ゼロ。チームメイトのシャルル・ルクレールが3番手を走行中に接触でリタイアしたのに対し、ハミルトンはすでにドライバーズ選手権で66ポイント差をつけられている。「困難の先に希望があると信じたい」「シャルルは予選で素晴らしい仕事をした。つまり、このマシンにはまだパフォーマンスがあるということだ」とハミルトンは続けた。「今の時点で、僕たちが経験しているこれらの困難から何か良いものが生まれると信じるしかない。きっと僕たちは将来的にポジティブな何かを得る運命なんだと思う。今年のうちに悪運を全部使い果たしているのかもしれない……誰にも分からないけどね。僕たちは諦めないし、次のレースで再び戦いに挑むつもりだ」フェラーリの低迷が続く中、希望の光はあるかフェラーリは今季3度目のダブルリタイアとなり、コンストラクターズランキングでも順位を落とした。サンパウロでは、ルクレールがリスタート時の接触で早々に戦線離脱。ハミルトンも序盤でクラッシュし、チームとして結果を残せなかった。一方でハミルトンは、ルクレールのパフォーマンスを「ポジティブな兆候」として受け止め、今季残りレースでの巻き返しに希望を託している。長年の夢だったフェラーリ加入が「悪夢のような現実」に変わりつつある今、40歳のベテランは自らを奮い立たせ、次戦での反撃を誓った。
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