F1マイアミGPを戦い終えたわずか24時間後、ルイス・ハミルトンがニューヨークで開催された2025年メットガラに姿を見せた。今イベントで共同ホストを務めたハミルトンは、ファッション界最大の祭典で堂々たる姿を披露した。ルイス・ハミルトンが纏ったのは、デザイナーのウェールズ・ボナーによる特注のオールクリームのタキシードスタイル。
スタイリストのエリック・マクニールの手によって、テーマ「Superfine: Tailoring Black Style(卓越したブラック・スタイルの仕立て)」のドレスコード“Tailored for You(あなたのための仕立て)”に合わせ、ベレー帽とラペルのブローチ、複数のリング、ダイヤモンドのピアスで仕上げられた洗練されたルックとなった。F1界のスーパースターでありながら、ハミルトンにとってメットガラは初めての舞台ではない。しかし、ファレル・ウィリアムス、A$APロッキー、コールマン・ドミンゴと並び、今年は共同ホストという新たな役割を担うこととなった。「まず第一に、こうしてホストを務めることは大きな名誉であり、長年の努力の成果でもある」と、ハミルトンはイベント前に公開されたVogue誌のインタビューで語っている。「これまでのホストを見ては、“いつか自分もこの立場になれたら”と思っていた。アンナ(・ウィンター)がその機会を与えてくれたことに感謝している」ハミルトンは2021年、マックス・フェルスタッペンとの激闘を繰り広げていたシーズン中にメットガラへ出席。その際には、黒人デザイナーたちを自身のテーブルに招待するという独自の取り組みを行った。「初めてメットに招かれたのは2015年だったけれど、2021年にはただ出席するだけじゃなく、空間と機会を創り出したいと考えるようになった」と振り返る。「親友のロー・ローチと相談し、若手のブラックデザイナーたちにゲストをスタイリングしてもらって、全員で一緒に出席することにしたんだ。もちろん、そのテーブルの費用は自分で出すつもりだった」その夜の試みは単なるファッションの枠を超え、「過小評価されてきた才能や声をどう増幅していくか」という対話を生むきっかけとなったという。「今のアメリカ、そして世界の状況を考えると、多様性に対する後退の動きも見える。だからこそ、このメットガラが“ブラックの歴史を祝福し、高めていく”という強いメッセージを発信してくれるのは意義深いと思う」と締めくくった。
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