ルイス・ハミルトンは、2025年にスクーデリア・フェラーリに移籍する際、メルセデスから馴染みの顔ぶれが彼についてくる必要はないとし、単独で加入する準備ができていると認めた。今シーズンの開幕前夜、ルイス・ハミルトンはメルセデスとの契約条項を発動し、フェラーリへの移籍に合意したと発表されたことで、F1ドライバー市場に火をつけた。
フェラーリは、最近、メルセデスF1チームからシャシーパフォーマンスエンジニアリング部門長のロイック・セラとチーム代表代理のジェローム・ダンブロジオも獲得している。これにより、長年ハミルトンのレースエンジニアを務めてきたピーター・ボニングトン氏をはじめ、他のメルセデスメンバーもハミルトンとともにマラネロに移籍する可能性があると報じられた。しかし、ハミルトンは2013年にメルセデスに移籍したことを、適応プロセスを加速させるために一緒に移籍する人員に依存していない証拠だと指摘した。フェラーリに加入した際に身近な人々の存在がどれほど重要だったかと問われたハミルトンは「メルセデスに移籍した時は、知り合いは誰もいなかった。それでも全く問題なかった」と語った。「だから、個人的には、それが大きな違いを生むとは思わない」「しかし、ロイックとは長年一緒に仕事をしてきたので、仕事でも素晴らしい関係を築いている」「そして、僕の最初のナンバー2であるジョック(クリア)は、そのチームで働いている。だから、僕が特に良く知っているのは、フレデリック(バスール)とこの2人だけだ」ルイス・ハミルトンは、2006年にGP2でルーキーイヤーにタイトルを獲得したARTグランプリチームを設立したバスールとの現在までの関係について公に語っている。「若い頃、フォーミュラ3とGP2でフレッドと一緒に働いていた。当時を振り返ると、特にフレッドとはそれほど長い時間を過ごした記憶はない」とハミルトンは付け加えた。「週末はメカニックと一緒にいることが多い。でも、彼とは良い友人関係にあり、モータースポーツ界でも素晴らしいリーダーの一人だ」しかし、7度のチャンピオンであるハミルトンは先月、近いうちにメルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフと移籍をどう管理するかについて話し合う必要があると認めた。フェラーリ移籍に向けての準備を整えるために、移籍が近づいた段階で話し合いを行う必要があるかと問われたハミルトンは「ある段階ではそうしなければならないだろう」と答えた。「トトとの話し合いから始まると思う。どうしたらいいか分からないからね。この時期にこのような立場になったことは一度もない」「マクラーレンを去ったときはシーズン終了間際で、メルセデスに移籍したのは12月になってからだった。最初のシートが決まったのはシーズン終了後だったので、今回も同じ状況になると思う」