ルイス・ハミルトンは、自分がトト・ヴォルフのポジションであれば、彼の後任としてアンドレア・キミ・アントネッリを昇格させることを選択すると述べた。ルイス・ハミルトンは、メルセデスとの契約破棄条項を発動しすることを決断し、2025年からスクーデリア・フェラーリへの移籍が可能となった。
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフはマックス・フェルスタッペンとの契約を望んでいると公言しているが、フェルスタッペンは現在のレッドブルに残留する意向を示している。フェルナンド・アロンソもアストンマーティンとの契約延長によって市場には出ておらず、フェラーリのカルロス・サインツJr.とアントネッリが有力候補として挙がっている。17歳のアントネッリは現在F2で初シーズンを戦っており、メルセデスの旧型マシンで厳格なテストプログラムをこなしている。カルロス・サインツJr.はメルセデスにとって完璧な選択だったかと尋ねられたハミルトンは「カルロスは素晴らしいドライバーだから、彼がどこに行こうとも、どのチームにとってもプラスになると思う」と語った。「正直なところ、トトの計画がどうなっているのか僕にはわからないけれど、僕にとっては若手を起用するのは...もしそれが僕の仕事で、僕の役割だったら、おそらくキミを起用するだろう」アンドレア・キミ・アントネッリがチャンピオン争いを熱望するチームで脚光を浴びることは、2007年にルイス・ハミルトンが置かれた状況と重なる。ハミルトンは、ダブルチャンピオンを獲得したアロンソのチームメイトとしてマクラーレンからF1デビューを飾ったが、予想に反してタイトル獲得まであと1ポイントというところまで迫った。ハミルトンは翌年2回目の挑戦でF1チャンピオンを獲得することになり、2013年にメルセデスに移籍すると、さらに6回追加して記録に並ぶことになった。しかし、メルセデスが現行のグランドエフェクトカーに苦戦する中、ハミルトンは2021年12月以降1勝も挙げておらず、差し迫ったフェラーリ移籍のきっかけとなった。ハミルトンがフェラーリに移籍することで、サインツはドライブ先を失ったが、アウディからの提案を検討していると報じられている。2026年に新テクニカルレギュレーションが導入されれば、アウディがザウバーを引き継いで初めてシリーズに参戦することになる。自身の将来に関する決定が確定するまでにはかなりの距離があるのかと問われたサインツは「そう思う。あまり早く進んでいない」と答えた。