ルイス・ハミルトンは、フェラーリからF1に参戦するという自身の決断を「正当性する必要はない」と述べ、それについて「くだらないことを言い続ける」人々への苛立ちを表明した。7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは2月初め、メルセデスとの契約に持ち込まれていた契約解除条項を発動させ、2025年にフェラーリに移籍することを発表した。
メルセデスとフェラーリの間で続いている競争力の差は、彼の移籍が正しかったかどうかについての議論を野次馬たちに促しているが、他の人たちがどう考えるかは関係ないとし、むしろ重要なのは、2013年にメルセデスに移籍したときのように、自分自身がその決断に満足していることだとハミルトンは語った。中国GPを前に、メルセデスの苦戦がフェラーリへの移籍が正しい選択だったと確信したかと尋ねられたハミルトンは「まあ、自分の決断を正当化する必要はないと思っているよ。自分にとって何が正しいかは分かっているし、それは決断したときから変わっていない」と語った。「その決断に疑問を抱いたことは一度もないし、他人のコメントに左右されることもない。今日だって、くだらないことを言い続けている人はいるし、それは今年いっぱい続くだろう」「とにかく前の時にやったことをやるしかない。何が自分にとって正しいかは、自分にしかわからない。そして、それは僕にとってエキサイティングな時間になるだろう」日本GPでハミルトンは、フェラーリのほうが「上」だからフェラーリに行くことを喜んでいるのかと質問したジャーナリストに対し、苛立ちをあらわにし、「もっといい質問はないのか?」と吐き捨ててインタビューを打ち切った。ハミルトンはフェラーリへの移籍を長期的なプロジェクトだと考えており、フェルナンド・アロンソのように40代半ばまでF1に参戦する可能性もあると明言している。「僕はまだかなり長い間レースを続けるつもりだ。「だから、彼がまだいることは間違いなくいいことだ。彼がもう少し長く続けてくれることを願っている」「40代までレースを続けるとは思ってもみなかった。40代でレースに出ることはないと言ったはずだけど、人生というのは本当にクレイジーな旅だと思う。自分がもう40歳近いとは感じない。まだ本当に若いと感じるよ」