メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、2022年F1開幕戦バーレーングランプリの決勝で3位表彰台を獲得した。プレシーズンテストからメルセデスF1はポーパシング(ポーポイズ現象)の問題に苦労しており、予選を5番手で終えたルイス・ハミルトンは「解決していない」と明言。勝利を争うことはできないとし、ダメージリミテーションを目指してレースを臨んだ。
だが、結果はダメージリミテーションどころか、メルセデスF1にとって最高の結果となった。5番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、オープニングラップで順位を上げるも、その後は再び5番手でレースを進めた。前年までのような支配的な速さはないメルセデスF1だが、ルイス・ハミルトンは要所要所でオーバーテイクを決めていた。そして、終了間際にレッドブルの2台がリタイアしたことでファイナルラップで3番手に浮上し、そのままチェッカー。棚ぼた的な3位表彰台だが、自らで運を手繰り寄せた。「フェラーリを心から祝福する。彼らが再び好成績を挙げるのを見ることをとてもうれしく思う。彼らは歴史的でエピックなチームだ」「僕にとって今日は難しいレースだった。僕たちはプラクティス中ずっと苦労していたので、これ以上ない最高の結果と言っていいだろう。もちろん、他の二人のドライバー(レッドブル)にとっては残念だったけど、僕たちはできる限りのことをやったし、こんなにポイントを獲得できたことをありがたく思っている」「ファクトリーのスタッフたちが本当に一生懸命に仕事をしてくれていることは分かっているし、すぐに好転することはないだろうけど、僕たちは長い間素晴らしく統合されたチームだったし、全員が集中して、仕事を続けることを分かっている」「道のりは長い。僕たちは週末を最大限に活用する必要があるし、どこかの時点で戦いに戻れるはずだ」