メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1スプリント予選の直前に、金曜日に発覚したDRSの技術違反によって1番手を奪われて最後尾スタート。逆境をバネに変えて15台抜きを披露。無線で『まだ終わっていない』と語り、決勝に向けて決意を示した。ライバルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからスプリント予選をスタートし、ルイス・ハミルトンは日曜日にエンジン交換による5グリッド降格が決定していることから、チャンピオンシップ争いに大きな打撃を受けたように見えた。
しかし、ライトが消えるとルイス・ハミルトンは凄まじい走りをみせた。アウト側のライトから通常では相手をすることのない下位チームを抜き去り、1コーナーでの見事なブレーキングを見せて、オープニングラップで一気に5台抜き。その後も勢いは止まらず、最終的に5位でフィニッシュ。決勝は10番グリッドからスタートする。『まだ終わっていない』。クールダウンラップでルイス・ハミルトンはタイトル争いを最後まで戦うことをチームに再認識された。だが、ルイス・ハミルトンは、5位まで挽回できる考えてレースに臨んだわけではないと語る。「正直なところ、自分でも圧倒されている。間違いなく期待はしていなかった」とルイス・ハミルトンは語った。「このようなコースではオーバーテイクが可能かどうかは決して分からない。でも、あのロングストレートでより速く進むことができたし、クルマは本当に素晴らしかった」ルイス・ハミルトンは、この段階でペナルティを受けるのは厳しいと認めたが、ネガティブをポジティブに変える決意を走りで示した。「実際、とにかく『絶対に諦めるな。プッシュし続けろ。まだ這い上がれる。おまえならできる』という精神状態に入っていた」「ペナルティという結果を飲み込むのは本当に難しかったけど、それが僕たちを妨げさせることはない」「今は明日に焦点を合わせていかなければならない。そこにすべてを与える。明日ははるかに長いレースなので、さらに進むことができることを願っている」